カテゴリ:ドイツ
all songs written by Bruno Frenzel
60年代後半に結成されたバース・コントロールの3作目。 前回紹介したガンマ・レイがカバーした“ガンマ・レイ”のオリジナルはここに入っています。 曲作りの要はギタリストのブルーノ・フレンツェルだけど、このバンドの肝はギターよりもオルガン。 インプロかましまくりのピロピロ/ポコポコしたオルガンが終始活躍しております。 こいつら鍵盤奏者の入れ替わりが激しいんだけどね、どのアルバム聴いても鍵盤が重要な鍵になってるのね。 目指していたのはオルガン・ロックなのかなあ…? 収録されてる6曲は2分40秒のラストを除き、どれも6分~10分弱前後。 細かく刻むドラミングとかのっぺりしていない引き伸ばしギターとかね、演奏力は結構高いんじゃないかと思います。 なにしろ楽器は何もできないトーシロの私が「ほぉ…かっこいい…」とため息ついたほどですから! 主役は楽器群に譲っている感あるけど、メインで歌っているベルント“ノッシ”ノスケの歌いっぷりはお見事です。 暑苦しい・むさくるしい・骨太・腕っ節強そう・期待を裏切らず真夏生まれ…好漢ですなあ。 むさい男の魅力を撒き散らしてます。そこの女子、惚れるなよ。ノッシは私のものだからな。 伸ばしまくりなことも手伝ってポッピーな感触はほとんどありません。 プログレスでジャジーでブルージーでアダルトなハード・ロッキンです。 問題の4は10分近くもあってアルバム中最も長い。 軽快なオルガンにのせて朗読っぽくスタート→徐々に盛り上がり→サビの♪がまがまがまがま~♪はもう絶叫調。 これがえらくかっこいいのよー。 また、タイトル曲ではチャーチオルガンを入り込ませて荘厳化計画に着手してます。 その計画は成功したかに思えましたが、続く6で犬コロが元気よく「わん!」。 しかも終盤にバグパイプのソロまで入ってる。 最後の最後でELP風のコミック・ソングをかましてくるとは…只者じゃないなこのバンド。 あ、ガンマ・レイとの共通点みっけ。 ジャケがトホホだ。 コミカルというよりグロ入ってるよね。 肉塊って感じでキモイわ。 ここらで1つサッドニュースを。 フレンツェルは四半世紀ほど前に病気で亡くなっています。 公式サイト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ドイツ] カテゴリの最新記事
|
|