カテゴリ:71年英国
written by Shulman, Shulman, Shulman, Minnear
ここからしばらくはジェントル・ジャイアント(以下GG)が続きます。 1作目は#1で紹介したから2作目からね。 あちこちで言いまくっているように、GGって大好きなバンドなんです。 10代の頃通っていた美術教室ではファーストのジャケを模写しようとしたし、正規盤はもちろんのことイリーガルな盤まで全部集めようと思っていました。 戯言系音楽に溺れてしまっている現在でも、GGだけは別格で新しい音源が出てくればすぐさま買いに走りたい衝動を抑えられません。 さて。 前作と同じメンバーで制作された2作目です。 レーベルもおなじくヴァーティゴね。 デビュー作に比べると衝撃度の点では譲りますが、実験精神豊かな音作りは相変わらず。 デレク兄貴言うところの「我々はプログレッシブ(前進的な)ではなくエクスペリメンタル(実験的な)バンドだった」なんですね。 今回改めて気付いたのがゲイリー・グリーンのギターのカラフルさ。 流れるようなエレキもあれば、ピチカートで迫ってくるものも。 またかなり小汚い音でノイズ一歩手前の弾き方してる時もあります。 ケリー・ミネアの中低音を中心に「弾く」というより「叩く」とした方が違和感のないピアノもインパクトがありまして、意外と手数の多いマーティン・スミスやレイ・シュルマンのバイオリンも相変わらず貢献度は大。 またプログレ界随一と言われたコーラス・ワークは聴いて納得の完成度。 フィル・シュルマン、デレク兄貴、ケリーのリードシンガー3人を中心にして三重、四重、五重唱を自在に操ってます。 時にファミコンっぽくも聴こえるシンセの音色やいろんな打楽器を使ったしゃれっ気あるアクセントも楽しいね。 本作の中で一番のお気に入り曲は、デレク兄貴を中心とした“動”のヴァースとケリーの細く高い声が美しい“静”のミドル部分のコントラストが鮮やかな5かな。 後半部に登場するリコーダーもいい味出してるんだ。 しかしマルチ奏者ばかりで入力がめんどくさいったらありゃしない。 とくにレイとケリー! あんたら今をときめく団塊世代なのにこんなたくさん操れてどうすんだよ。 公式サイト 歌詞のページは誰がリードで歌ってるか書いてあって親切です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月29日 21時54分50秒
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