カテゴリ:60年代英国
アタックからナイスへの橋渡しはデイヴィッド・オリスト。 今頃気付いたけどこの人、ギター以外にトランペットとフルートも吹くんだね。 まあキース・エマーソンっつうウルトラ有名人がいるんでそっち方面でばかり注目されてますが、私もそっち方面でばかり注目しています。 他3名の詳しい経歴は知りません。かろうじてオリストのアタックを持っているくらいなのでね。 人事異動の宝庫な国だからひょっとしたら誰かがどこかのアルバムで演奏してるのを持っているのかもしれないけど。 今から40年前に発表されたナイスの1作目です。 ナイスってどうにもプログレのイメージが強いんだけど、アタックと続けざまに聴いてみると通じるものがあります。 例えばみんなで歌うキャピったコーラスとか、ピクニック調のメロディとか、ギターの音色が透明とは言い難いところとか。 アタックと大きく違うのは鍵盤かなあ。 でもその後のエマーソンを考えればここでの弾きっぷりはかなり控えめで、鍵盤よりギターの方が目立っていることが多いです。 メインで歌ってるのは誰? リー・ジャクソン? はっきり言って歌唱力は微妙です。 でもいい塩梅にヘタウマ炸裂させてるのでこの歌いっぷりが癖になる人も多いかもしれません。 歌はいまいちってことを本人達も自覚しているのかそれとも演奏してる方が楽しいのか、インストに割く時間のが長いようです。 器楽曲だとプログレ絶好調なのに、歌が入ると途端にサイケがかったビート・ポップに変身しちゃうから面白いよね。 本作中最も長い(8分半)4はオルガンが活躍するクラシカルな1曲。 不協和音一歩手前なギターや疾走する太鼓など演奏は実にスリリングで、スウェーデンのパル・リンダー・プロジェクトがライブでカバーしてました。 ここでは4人の名義になっているけど、パル・リンダーのところではデイヴ・ブルーベックが作者ってことになっていてブルーベック自身は1946年にすでに発表しているようなので、基本のメロディはブルーベック作ってことになるのかもしれません。 そして絶対に聴いたことのあるクラシックの有名フレーズも飛び出してきます。 オリジナルは8までで、9は68年に出た2枚目のシングルA面。 久々に聴いてもやっぱり名曲だなー。 私が買ったのはおまけ1曲ですが、5曲追加のも存在してるので買う際には注意してください。 最初オリストが管もやってることに軽くびっくりしたけれど、オルガンとギターのインパクトに押されてしまい、ながら聴きじゃあ吹いてるの気付きませんってば。 お。ようやく8でトランペットが登場してるぞ。 ジャケの4人は裸体にサランラップを着せられているのだろうか… エマーソンの公式はあったよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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