カテゴリ:60年代英国
本当はね、ニック・シンパーが70年代後半に立ち上げたファンダンゴを出そうと思ってたの。 でも私が持っている2イン1はライナーをよく読まないとどっちのアルバムにどのメンバーが参加しているのかわからない仕組みになっていて、苦手な英文読むのはかったるいんで急遽ディープ・パープルに変更しちゃいました☆ タイトルどおりの3作目で第1期での制作盤としてはラスト。 パープルの代表作といったら「マシン・ヘッド」がまずは挙がってくるよね。 私自身も聴いた回数なら一番最初に買ったそれがトップなんだけど、どれがお気に入りかと問われれば迷わず本作と答えます。 定番の第2期作品よりずっと英国臭がしていて大好きなんだ。 まーパープルは12枚しか持っていないからえらそうなことは言えませんがね! イニシアチブを握っているのはまだジョン・ロードで、次作「イン・ロック」から爆発するリッチー・ブラックモアはまだおとなしめ。 ロードのハモンドを中心とした鍵盤が前面に出ています。 2でのハープシコードは秀逸だよ~。 ブラックモアは、ギターソロこそあれど気持ち的にはリズム・ギタリストとしたいね。 しかしこれが尖っていてかっこいいのです。 全7曲中、ドノヴァンのカバー3以外がオリジナル。 ロードはすべてにクレジットされていて、他にブラックモア4曲、イアン・ペイス3曲、シンパーとロッド・エヴァンスは2曲に名前を載せています。 このアルバムを最後に脱退するシンガーとベーシストが2曲だけにしか関わっていないのは偶然でしょうか。それとも意図的でしょうか。 オーケストラ(ただのストリングス群じゃなくて木管も入ってる)を導入した7は12分の大作。 すんげー物悲しく切ない調べに胸キュンです。 コーラスが出てきた瞬間、マジ泣きモードに入りそうになっちゃいました。 美しすぎてため息出ますよ… オーボエがあっオーボエがあっ! ディープ・パープルって英国ハード・ロックの基本中の基本みたいな扱いされてるけども、少なくともこの5人で作った3作目まではハード・ロックというよりはアート・ロックとした方が正解だね。 エヴァンスはイアン・ギランのような高音シャウトこそしないけど、こういう翳った雰囲気の曲調には彼の憂いを含んだ歌声がとてもよく似合います。 聴くたびになぜ世間がエヴァンスをダメシンガー扱いするのか不思議でしょうがないよ。 ギランとはタイプが違うんだから比べるのは酷です。 脱退した2人の行き先は、エヴァンスがキャプテン・ビヨンド、シンパーがマーシャ・ハントのバンドを経てウォーホース。 残った3人はギランとロジャー・グローヴァーを迎え入れて路線変更、大人気バンドに変身。 ここのメンバー5人のうち、現在も残っているのはペイスだけ。 時代を感じるなあ… 公式サイト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[60年代英国] カテゴリの最新記事
|
|