カテゴリ:73年英国
music composed and arranged by Ian Carr
デリヴァリーを出した時、一度も名前を登場させてあげることができなかったロイ・バビントンにごますりしようと思い、彼の参加しているこれを紹介します。 いやそれよりも。(また私はバビントン氏の存在を危うくする発言を…) これ、ずーっとニュークリアスだと思ってたら、よくよく見ればイアン・カー・ウィズ・ニュークリアス・プラスなんだよね。 リーダーの名前を冠するのはともかくとしてプラスってなんだよプラスって。 そんでメンバーめちゃ多い! ドラマーは1人でも良かったんじゃ? リーダーと同じ楽器を担当するケニー・ホイーラーの立場って? 気が付けばギタリスト不在だよ! このサウンドは… クールの一言ですな。 洗練されていて都会的、流れるように進行します。 ノーマ・ウィンストンの浮遊する高音シンギング(全曲に入ってはいません)も効果的だし、各奏者のソロのコーナーも聴き応えあり。 これだけたくさんいるのにみんなで一斉にワー!ではなくちゃんと適材適所です。 適度に緊張感も漂っていて、これだけの「聴かせる」ものを作り出せるのはさすがプロ集団だね。 英国ジャズ・ロックと名の付くものはたくさんあるけれど、中でもニュークリアスはおしゃれでアダルトな雰囲気を醸し出しているんじゃないかなあ。 目立っているのは当然ラッパの群れ。 4人いてリーダーがラッパ吹きなんで納得ですが、1の終盤ですでにドラム・ソロが登場してきます。 鍵盤も3人で1台ずつ、3種類を弾き分けてますね。 パディ・キングスランドはジャケにもインナーのポートレートにもいないのでゲスト扱いかもしれませんが。 それとフェンダーとホーナーの音色が聴き分けできません。 やっぱり長い曲が多くて、3分の1以降は8分・8分・7分・6分・12分半という事態になってます。 アメコミ風のジャケが安っぽい本作はニュークリアスとしてなら通算5作目、ヴァーティゴからのリリース。 CALYXはとりあえず出しとく ノーマ・ウィンストン公式 ゴードン・ベック公式 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年05月13日 18時20分13秒
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