カテゴリ:60年代英国
キング・クリムゾン人脈でばかり語られがちの、しかし様々なバンドに在籍歴のあるメル・コリンズ(今年で還暦)を中心とする4人組。 おそらく本作1枚きりしか出してません。 クリムゾンで聴けるメルの豪快&野蛮なサックス・ブロウは早くも開花してまして、ソニー・ロリンズやチャールズ・ミンガスの曲をカバーしつつ、ビートルズの“ノルウェーの森”やママス&パパスの“マンデー・マンデー”も披露し、多彩なバックグラウンドを垣間見せています。 一番有名な(というか知名度の差がありすぎ)メルのみに目が行きがちだけど、他の3人もそれなりにテクはあるんじゃないかな。 とりわけ4人の技巧を思う存分に堪能できる6は大好物! 印象的なランニング・ベース、手数の多いドラミング(ハイハットやスネアなど“高音系”の使い方が上手いよ)、メロディラインをなぞるギターとサックス。 ミンガスのカバーはレーベル仲間のペンタングル(というよりそこのベーシストのダニー・トンプソン)もよくやってるんで個人的には常に旬なジャズメン。 この曲のベース・リフってば最高! フルートが陽気なロリンズ作品もすごく好きで、ジャズも聴いてみたいなあと思い始めたきっかけには間違いなく本作も入ってますね。 買った当時はあまり深いところまでは聴いてない10代の小娘だったけど、ジャズ・ロックってかっこいいなーぞくぞくするなーとうっとりしてたよ。 演奏パートに比べると歌声は少々弱いけど、まあ気になりません。 フォークで有名なトランスアトランティック・レーベルから出ているのも個人的には興味深いところです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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