カテゴリ:75年英国
written, arrange & produce : Chris Squire
となれば次はデイヴ・ギルモアかニック・メイスンのソロかなと思ったあなた、甘いです。 半端なリスナーな私は両者のソロは持ってません! よってまたしてもメル・コリンズを利用しちゃいました。 メルがゲストでサックスを吹いているアルバムです。 今じゃすっかり胡麻塩頭となり、おなかも立派になったクリス・スクワイア親分(推定身長約190センチ)。 数年前にイエスとして来日した際に間近で見るチャンスに恵まれましたが、親分とリック・ウェイクマンの2人は本気で巨人でした。 一緒に行った弟も「…でかっ!」と呟いてましたよ。 75年といえば本家の方はパトリック・モラーツを3代目鍵盤奏者に据えて制作した「リレイヤー」を出した翌年で、親分にとっては初のソロがリリースされた年でもあります。 そのモラーツも協力した本作は、イエスの分流としか言いようがないほどにイエスらしさが色濃いもの。 多重録音されたボーカル部分はジョン・アンダーソンに質感が似ていて、そうか親分はベース以外にコーラスでも大活躍だったんだなあと。 声の重ね方や強弱のつけ方なんてまんまイエス。 歌唱力もなくはなく、悪声でもないしそれこそイエスの多重声部分を切り取ってきたみたい。 メルによるサックスやキャラヴァンのパイ・ヘイスティングスの兄上ジミー・ヘイスティングスによるフルート、はたまた本物の管弦楽隊も惜しげなく使ってます。 こてこてじゃないけどクラシカル/シンフォニック・ロック入ってるね。 鍵盤が汚いんだかきれいなんだか聴く人によって分かれそうな音色でぐいぐい引っ張ります。 バッテリーを組むのはイエスの創立ドラマーであるビル・ブラッフォード。 気心の知れた仲間達に囲まれて、ギターレスとは言われなきゃわからないくらいに親分はズガン!ズガン!と弾きまくりです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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