#54 SAILOR 《TROUBLE》 75年英国
Girls, Girls, GirlsTrouble In Hong KongPeople In LoveCoconutJacarandaGlass Of ChampagneMy Kind Of GirlPanamaStop That ManThe Old Nickelodeon Soundall words and music by Georg Kajanus Georg Kajanusvo, 12-strings-g, charango, veracruzana harpPhil Pickettbass nickelodeon, guitarron, p, voGrant Serpellds, per, voHenry Marshnickelodeon, accordion, p, marimba, voproduced by Jeffrey Lesserdesign Roslav Szaybophotography Peter Lavery ゲオルグ・カヤナスを中心とするセイラーの2作目。 グラム・ロック華やかな時代に発表されたこちらは、スレイドやスウィートのようにひたすらハッピーで楽しいサウンドで満ちています。 よく練られた楽曲はすべてカヤナスのペンによるもので、全員でつけるコーラスもなかなかいい感じ。 ドラム担当のグラント・サーペルはこのバンドからは想像もつかないけど、キーフが手がけたジャケも大人気なジャズ/ブルース・ロック・バンド、アフィニティ出身者。 そのサーペルが叩くパーカッションがパーティーっぽくて面白いんですよ。 浮かれているばかりじゃなく、5ではちょいとホロリな哀愁のインストを披露、マイナー調もいけてるとこを見せ付けています。 香港を素材とした(らしき)2では「いかにも」といった木琴がコミカルだし、7は逆にロマンチックなバラードで10ccの“アイム・ノット・イン・ラヴ”を彷彿とさせるコーラスが印象深いですね。 8は曲名の通り、ラテン気質の陽気さが漂っています。 このバンド、音の描写が上手いよ。これが公式サイトかな?実はかなりすごい家柄なカヤナス氏。戯言レビューのエクレクションにてその出自に少し触れています。