カテゴリ:73年英国
イエスからどこへ飛ぼうかといろいろ探していたら、意外な人にぶち当たったよ。 フリーのギタリストだったポール・コゾフのソロ1作目「バック・ストリート・クローラー」には多くの著名ゲストが参加。 フリー時代の同僚の他、ジェス・ローデンにジョン・マーティンやアラン・スペナー、山内テツ、ラビット… そしてイエスとの橋渡し役となったアラン・ホワイトも。 トップに鎮座するのは17分超のインスト“チューズデイ・モーニング”。 コゾフの重くブルージーなギターが冴え渡っていてすんごいかっこいい! ラビットが弾く鍵盤もギターに負けないほど魅力的で、各方面に引っ張りだこな理由がわかる気がします。 おっさんになってからのソロ作に写っているポートレートはオカマバーの経営者みたいだったけど、ラビットは戯言レビューでも多々登場しています。 コゾフは1950年生まれだからこの時まだ20代前半。 そんな若くしてどうしてこんなにかっこいい曲がかけるんだ!? そしてこの円熟しきったギターはなんなんだ!? と聴くたびに驚きっぱなしだよ。 彼のギターは力強くて骨っぽいんだけど、どこか官能的なトーンもあるんだよね。 悩ましげでちょっとセクシーな印象も受けるんだ。 2で歌うのはローデン。パワフルでソウルフルな喉を披露してくれています。 あと4はリードがロジャース、バッキングがローデン。 2人とも歌が上手い人だからコゾフがギターを弾きまくろうとも存在感はかなりのもの。 しかしそこはギタリストのソロですから、主役となるのは当然ギター。 インストが中心のギタリストのソロってギターを弾かない者にとっては面白くもなんともない自己満足の世界になってしまうこともあるんだけど、本作は違います。 飽きるなんてとんでもない、素敵な音色…なんて男前なギター…とうっとりすること必至ですよ! 天才は長くは生きられない運命にあったようで、この3年後、飛行機の中で永遠に覚めることのない眠りに入ってしまいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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