カテゴリ:70年英国
「Q」のレビューがまだ1枚もないことに気付いてね。 めんどくさいからクワイア・ボーイズのEP盤をチョイスしようと思ったけど、以前に書いたものをちょっと手直しすればいいやとさらに怠けることにしました。 そんなわけでクワイエット・ワールドです。 たぶん出したのはこの「ザ・ロード」1枚こっきり。 ジェネシスのギタリストとして著名なスティーヴ・ハケットが在籍していたバンドとして知られていますが、ジェネシス路線と思って聴いてはいけません。 といってまったく別の音楽性というわけでもないんだけど…。 凄みの効いたジャケット(よく見ると老人の頭に胎児がしがみついてます。謎。怖い)のわりにはおどろおどろしいものはなくて、このジャケのイメージからすればはるかにソフトで聴きやすい。 ムーヴあたりが演奏しててもおかしくなさそうな、余裕でシングル・カットを狙えそうなポッピーな曲も存在してるしね。 でも軟弱なタイプのポップさではなくて、表面的な重さはないけれど通して聴くとやっぱり重い…と感じてしまいます。 かといって絶対に軽いとは言えないし、各楽器のアレンジとかストリングスの使い方とか、英国人が作る音楽ってどうしても翳ってしまうもんなんでしょうかね。 ストリングスがそれなりに導入されているんでシンフォ・ロックと言っちゃっても嘘ではないです。 語りも多く、ストーリー性があって(どうやらコンセプト作の様子)スケールはかなりでかい。 収録時間はいたって普通、41分だけどそれよりも長く感じるよ。 正規8人+バイト2人の計10人でレコーディング。 いやこのうち歌も楽器もやらないのが2人いるから厳密には8人だな。 コンポーザーはジョン&リー&ニールのへザー兄弟、アレンジと指揮はフィル・ヘンダーソン、プロデューサーはジョン・シュローダーと、美大生みたいなルックスで写真に収まっているハケットはエレキ&アコギ&ハーモニカの演奏以外にはタッチせず。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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