カテゴリ:90年代英国
久々の放言レビュー再開です。 ある法則に基づいて選盤したら、こんなアクの強いバンドが出てきちゃった。 20歳頃、今は無き高田馬場のロック・ワークショップで500円で買ったエドガー・ブロートン・バンドのベストです。 92年にコンパイルされたこちらは69年の「ワサ・ワサ」、70年の「シング・ブラザー・シング」、71年の「ザ・エドガー・ブロートン・バンド」、73年の「ウーラ」、それからシングルが何曲か入った構成。 エドガー・ブロートン(ギターと歌)とスティーヴ・ブロートン(ドラム)の兄弟が中心となっていて、音楽性はダウナーでちょい不気味で暗くてノイジーで… 櫛通り悪そうな長髪×髭もじゃのコラボでして、鼻くそほじってる奴までいますよ。 シンギングは芝居がかってるなあ。 もちろんドラマチックとかそういう上品なもんじゃなくて、薄汚い地下室で夜な夜な上演されるドラッギーな舞台感がプンプンです。 なんかもう悪い葉っぱとか表通りでは絶対に売ってないおくすり情報に精通してそうだよー。 泣いてんのか笑ってんのかどっちつかずな歌い方で、生でライブ見てみたいや。 器楽(というかギターの音色)はガレージっぽくも感じたんだけど、全体的にトーンが低くて引きずり気味。 重い・暗い・遅い…これは実にドゥーミーですね。 どことなくアーサー・ブラウンのような雰囲気もあるなあ。 ブラウン師匠みたいな高音は出してないけど、ややもするとわざとらしい歌いっぷりに通じるものがあるんです。 歌ってばかりじゃなく語り(というより呟きか?)が入っていたりするところなんかも。 シングル曲(B面含む)が半分を占めているんだけど、素人が聴いても絶対売れねーだろと言いたくなりますよ。 明らかにパンピー向けじゃないもん。買うのは一部の物好きだけだもん。きっと。 怪しげな曲が多数を占める一方で至極真っ当な曲もいくつか入っていて、しかも作者は同じ人。 これだけ正反対の曲が書けるってどんだ…やめとこ。IKKOさんわりと好きだけど。 だけど私はこういう怪しさ絶好調のサウンドに目がないのです。 普段真面目すぎるほど真面目に生きているからその反動かなっ。ははは。 公式サイト トップページの落ち武者オヤジが怖いよ。。。 リンクたどっていったら面白いの見つけちゃった。 Steve Broughton 年齢: 57 性別: Male 星座: Taurus 干支: Tiger 職業: Worker/Musician/Dreamer 場所: Barnet : North London : イギリス 日本語のところは原文でも日本語表記。干支と職業がなんか笑える。 兄エドガーは59歳亥年(年男)、リバプールサポで生け花が好きで緑茶が好きで禅に興味があって、テクノがお気に入り。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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