お金のない不幸はわかりやすい。お金のある幸せって?
お金の問題って人生にはいつもつきまとう。先だって書いた、バブルでお金の天国と地獄を見た知人の家と車にまつわる話です。バブルで稼いだ人達の多くは、土地が生んだお金によるところが大きいでしょう。彼も同じ。投資すればするほど、お金がお金を生む。当時は、現金として手元に残しておこうという人は少なかったでしょう。20代の若造だった彼は、フェラーリに乗り、プール付の豪邸に住む。これが天国かどうかはわかりませんが、世の多くの人達は、只の一度もこのような生活をすることなく終わるもの。車好きの彼は、フェラーリを3台乗り継いだそうです。ベンツや他の高級車を持っての上で。好きな車は、色違いで何台かまとめ買い。たった1台の車の維持にさえ困っている私とはいったい何だろうと思います。いつも愛車を眺められるよう、ガレージの見えるガラス張りのリビング。さぞ、有頂天だったことでしょう。そして、やがてその日はやって来ました。土地の価格は下がり始めます。間違った金利政策。多くの人達が財産を失っていきました。彼の家もやがて人手に。車も全て手放し奥様とも離婚。家を出る日、玄関で泣くお嬢さんを見てせつなかったそうです。この話には落ちがあり、奥様の実家がお金持ちだったため、後日、お嬢さんから明るい声で電話があり、「おばあちゃんが家を建ててくれたの」と。うそ?あの日のオレのなんともやりきれない想いは何だったんだ?と思ったそうです。今は、サラリーマンよりは小金持ちの彼は、やっぱり車は3台。フェラーリではなく、素敵な軽に乗ってます。この日、1000円のランチと400円のコーヒーをご馳走してくれました。私にとっては嬉しいランチです。とってもとっても美味しかった。お金のある幸せって何でしょうね?