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カテゴリ:ニューヨークにて
写真2枚とも、 Photo Credit: Gordon Eszter 前回続きです。 メッセージをいただいたり、反響があったので、もしかして日本の皆様はニューヨークで上演されるオペラやバレエの情報を喜ばれるのかもしれませんね。 ご興味をお持ちくださり、ありがとうございます。 詳しいデータも掲載しますね♪ BFO(Budapest Festival Orchestra) ブダペスト・フェスティバル・オーケストラ(ブダペスト祝祭管弦楽団) Director & Conductor:Ivan Fischer 監督&指揮者:イヴァン・フィッシャー “Le nozze di Figaro” 「フィガロの結婚」 音楽(作曲):Wolfgang Amadeus Mozart ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト Libretto:Lorenzo Da Ponte 台本:ロレンツォ・ダ・ポンテ Coreographer : Viktoria Vamos 振付家:ヴィクトリア・バモス Movement Director:Darren Ross ムーヴメント・ディレクター:ダレン・ロス Hanno Muller Brachmann(フィガロ) Laura Tatulescu(スザンナ) Roman Trekel(アルマヴィーヴァ伯爵) Miah Persson(アルマヴィーヴァ伯爵夫人) Rachel Frenkel(ケルビーノ) Ann Murray(マルチェリーナ) Andrew Shore(バルトロ) Rodolphe Briand(ドン・バジーリオ、ドン・クルツィオ・・・1人2役) Norma Nahoun(バルバリーナ) Matteo Peirone(アントニオ) リンカーン・センターが主催する毎年恒例の「モストリー・モーツアルト」というフェスティバルが、7月27日から8月24日までありました。 モーツァルトにちなんだ音楽の祭典で、オーケストラの演奏会、オペラなどが1ヶ月近く上演されます。毎回、世界から選りすぐった公演が招聘されます。 普段はバレエをたくさん拝見していますが、今回は、もともとバレエはオペラの一部として発展していったという歴史を意識しながら拝見させていただきました。 私が拝見したのは8月13日夜の、BFO(ブダペスト・フェスティバル・オーケストラ(ブダペスト祝祭管弦楽団))の「フィガロの結婚」です。ローズ・シアターにて上演されました。 BFOは、ブダペストを本拠地とするハンガリーのオーケストラです。 1983年に、指揮者のイヴァン・フィッシャーとピアニストのゾルターン・コチシュを音楽監督として創立したオーケストラです。 イヴァン・フィッシャーが、現在は音楽監督を務めています。 近年ではザルツブルク音楽祭など世界各国の音楽祭に出演していて、国際的に評価が高いオーケストラです。レコーディング活動も積極的に行っています。 モーツアルトの有名なオペラ作品なので、私はとても楽しみにしていました。 7時開演で、一度休憩をはさみ、終わったのは10時半を回っていました。3時間半の作品です。 オーケストラの生演奏、豪華な衣装と雰囲気は、バレエと同じように優雅な公演です。観客の年齢層は高かったです。若者はあまり見かけませんでした。 (きっと、オペラを長時間かけて優雅に鑑賞しに劇場へ足を運ぶ客層は、年齢層が高いのでしょうね。長丁場ですものね。 それに、若いご夫婦で小さな子連れの場合は、なかなか子供を静かに長時間も鑑賞させるのが難しいから足が遠のくのかもしれませんね。) このBFO版の「フィガロの結婚」は現代的な演出で、舞台の中心に丸い小さな舞台が設置されていて、その周りにオーケストラ団員達が配置され、丸い舞台とその周りで演劇が繰り広げられました。 衣装や舞台セットも、クラシカルな中に現代的なデザインが取り入れられていて、おしゃれな雰囲気でした。 オペラ歌手達がそれぞれ、表情と身振り手振り豊かに演劇をして、歌い合って、物語がどんどん展開していきました。 お互いに役同士が、交互に歌って、歌でたたみかけるようにしてシーンが進みました。 生のオペラ歌手の歌声は、声量豊かで大迫力です。 モーツアルトの曲は、物語の内容、セリフととても合っていて、素晴らしかったです。 歌詞の意味があまり分からなくても表情と歌の抑揚と音楽の雰囲気で、内容が伝わってきました。 途中、少しだけ踊りのシーンもありました。オペラ作品の中でも、このように、踊りのシーンが少し登場することがあります。ほとんどは身振り手振りで大きく表現した演劇の要素が強い、歌劇です。 オペラも、歌の技術だけではなく、身体全体の演技と顔の表情がとても大切で、全体が合わさって物語が盛り上がって表現されるのだな、バレエと同じだなと思いました。 この作品の面白いところ、ポイントの一つは、ズボン役(女性のメゾソプラノが少年役として男装して演じる)の女性が、男性の役をしている劇の中で女装して演じるシーンがあることです。 これは面白いな~と思いました。笑わせていただき、楽しませていただきました。 「フィガロの結婚」のあらすじは登場人物といくつもの物語が込み入っています。1度見ただけでは気が付かない部分も多いことでしょう。あちこちに笑いのネタがひっそりしかけられている楽しい喜劇なので、何度観ても毎回新しい発見があるといわれています。 将来また、別の「フィガロの結婚」を拝見する機会があれば、その時はまた違った見方をするのでしょう。 生演奏と迫力のあるオペラの歌声で、とてもたくさんのエネルギーを受けて帰り、元気が出ました。 私はニューヨークでは、普段から頻繁にクラシックバレエやオペラ、ダンス、時々演劇やミュージカルなどの生の公演を鑑賞して、感銘や感動を受けて、毎日の生活を送らせていただいています。 人間が生で表現している舞台、公演は、何度観ても素晴らしいな~と思い、好きだからです。 旬のアーティストたちによる公演は、素晴らしい感動を与えてくれます。パワフルなのです。 舞台セットや衣装、照明も含めて、細かいところまで製作していてすごいな~!と感動します。 そのような私の普段の生活習慣のお陰もあって、私もアーティストとして自分の感性を高めて保つようにさせていただけているのかもしれません。つくづくそう思うようになりました。 そして、日常の生活に戻っても、バレエやオペラの感動の余韻をジュエリー作品などへ還元させていただいています。お客様に喜んでいただけるように日々、芸術に囲まれて精進しています。 これからも、コンスタントに劇場へ通いたいと思います☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年09月23日 14時39分37秒
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