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カテゴリ:ニューヨークにて
最近、またカレンダー2021用の肖像画のデッサンを描き始めました。
久しぶりです~。 ぼちぼち、週1くらいで描いていこうと思います。 モデルは、周りのアーティストの友人達がやってくれています。 楽しい企画です。 ジュエリー製作も急いでやっています! 金が高騰しているのですが、もっと高騰するらしく、急がないと~!と思ってやっています。 音楽のほうは、週1で私のバンドメンバーのウィル(Maceo Parkerのピアニスト)と音楽制作の打ち合わせも兼ねてジャズピアノも教えてもらっています☆ 彼らはいつも世界ツアーにまわっていて多忙だったから、今までほとんどNYにいなかったのだけど、今は来年3月まで世界ツアーは全て中止、延期となりました。それでウィルが珍しくニューヨークに滞在していて時間があるからです。 そんなチャンスは今まで無かったので、ベテランで世界水準のウィルの経験、知識など、いろいろ教えてもらえているまたとない良い機会に恵まれています。 仕組まれているかのようで、神に感謝です!!!! ちなみに、私がウィルの人生で初めての生徒です。彼はいつもツアーで忙しかったし十分なので、生徒に教えたことが無いのだそうです! 「時間あるなら、ジャズピアノを教えてもらいたい!特によく使うコードとか。」と頼んでみたら、今まで教えたことが無い!教えるの苦手!とのことでしたが。時間がたっぷりあるし、私がビギナーではなくて上級者なので教えてもらえることになりました。 つまり、私はウィルの弟子第一号です。 ウィルは11歳からプロのジャズ・ピアニストになったため、天才肌なのです。 それで、昔、教えて欲しいと頼まれて何人かに教えてみた時に、彼らはビギナーだったため誰もウィルの授業についていけなくてギブアップしてしまったそうです。それ以来、ビギナーに教えるのは苦手なのだそうです。 ウィルは、私がかなり弾けるから驚いていて、「あんた、ちゃんと上手に弾けるじゃないか!」「あんた、私が弾いたやつをすぐ弾けるじゃないか!」「あんた、習得するの早いじゃないか!」とか、ウィルが想像していたよりも私のピアノ(キーボード)の実力が高いそうなのです。 「あんたは弾けるのに、何を私から習いたいのですか?」と最初の頃に聞かれましたよ。(←・・・どうしても、ウィルのすごく男っぽいキャラ的に、私という単語が日本語に直訳したら「ワシ」と聞こえてしまいます(笑)。「何をワシから習いたいんか?」と。) ・・・ええ~?これには私もビックリですよ! 「いやいやいやいや~、私は日本生まれ日本育ちだから日本でジャス・オルガンを練習するには限界があるし、耳コピでも限界があるし、本当に、ジミー・スミスみたいなオルガンやるならアメリカに生まれたかったよ~。私は日本育ちだから仕方がない。長くやっていたから指は動くんだけどね。ウィルはアメリカ生まれでしかもアトランタ育ちだから本場のブルースとジャズに囲まれて学べて、本当によかったよね~。あなたはアメリカ生まれで本物のジャズを知っているから、そういう本物のジャズ、世界水準のジャズを知りたいのです。あなたがやっているような本物のジャズを教えて欲しい」と私は説明しました。 すると、分かって下さいました! 「ジャズとは何ですか?」と質問したら、 「ジャズとはインプロビゼーション(即興演奏)!」とおっしゃいました。 ほほ~う。 楽譜見て弾くのはジャズじゃないんやね! ・・・日本で楽譜を見て練習して弾いているのは、一体何なんでしょうか。でも、日本では私達はそれ式だったから仕方ないですね。 ウィルは教えてくれる時にも一切、楽譜を使わないです。 楽譜が無いのがジャズなのですね! なんと毎回、同じ曲でも演奏が違うのです。 同じふうには二度と弾けない、弾かないですね。 そして、ウィルは私に、「あんた、生演奏できるって!やったらいいのに!」って言うのですが、ええ~!いやいやいやいや~、いいよ、やらなくて!私は本物のジャズを知りたかっただけだから、まさか外で生演奏しようなんて思ってないですよ~とかなんとか言っていますが。 でもウィルは私を一人前のジャズ・ピアニストにしようとしてくれています!! ウィルは私がけっこう上手に弾けると分かったからには、最近は容赦なく(笑)、超絶技巧みたいなものすごい難しい指使いを(笑)てんこ盛りにしてきます!!!! 最近は手加減を一切してくれません。 押さえる鍵盤が多くて、片手で1オクターブ以上、例えばドからレとかミまで押さえたり、重厚な音を鳴らします。 ドからミまで指が片手で届いて弾けるのは、女性では私くらい手が大きくて指が長くないと鍵盤が届かないから無理がありますよね。ホントに手が大きくて開く私でやっとです。男性でも手が大きいほうでないとウィルみたいには弾けないです。 「あんた、オルガニストみたいな弾き方するんやな~。オルガニストが弾いてるところを観たことがあるけど、そうやって弾いてたよ。ピアニストとオルガニストは鍵盤の押さえ方が違うんだな~」とか、私のことをウィルも色々驚いていましたよ。 私にとって、目からうろこの連続で、コードの押さえ方が違いますから、勉強になります! 音楽作りにすごくプラスになります。 助かります~!!! 本当に、あの世界水準のウィルにジャズピアノを教えてもらっていることは、例えると、F1レーサーの中でトップの人、アイルトン・セナとかプロストにドライビングを教えてもらっていることと同じようなものです。 本当に貴重な体験をさせていただいていて、神に感謝いたします。 新型コロナウイルスのお陰様でもあります。ありがたや~、ありがたや~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月17日 13時07分56秒
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