多趣味な男の秘密基地

政権交代で国立メディア情報総合センターの
アニメの殿堂も多分白紙撤回になりそうです。
仕方が無いと言うよりいわゆる箱物で済ませる感覚が招いた結果でしょう。

日本が世界に誇るサブカルチャーを紹介する施設のようですが、
興味が有る者は施設は必要としませんし、
施設が有ることでより多くの国や人々に伝えられるものでもないでしょう。

確かに行政が日本の芸能文化に投じる資金は少ないのは事実ですが、
本当にサブカルチャーを広めるのなら方法は幾らでも有ります。
創作の現場の声を拾うような努力をしたのか非常に疑問です。

国がするべきことは国際的な立場から、
著作にまつわる知的財産を保護する事にあります。
広める事と著作の保護は矛盾しませんし腰が引けてはなりません。

箱物は政治家や役人の立場で理解しやすいだけで、
その後の維持費など目的に不要な経費が掛かり過ぎます。
民主党は白紙撤回を決めてるようですが、
代わりに何を考えてるのかは伝わってきません。

浄瑠璃や文楽などの本家のカルチャーの跡継ぎ不足も深刻ですので、
国としてはそちらの方に注力しておかないと大変な結果になりかねません。

昨年逝去された赤塚不二夫さんのトリビュートで有名漫画家の方々が、
ご自身の有名キャラクターに「シェー」をさせて偲ぶ事が先日ありました。
この事がサブカルチャーの真髄でして、サブカルチャーによるリスペクトです。

個人的にはデューク東郷のシェーを見たい気がしますが無理のようです。
シェーのキモなのが脱げ掛かった靴下なのを再認識しました。

麻生さんの考えは単純に浮動票を狙っただけの事で、
下野が決まってからサブカルチャーを語る事は全く有りません。
昔から諸外国でも漫画は風刺の急先鋒ですので、
時の権力者はあまり関わらない方が宜しい気がします・・・これでいいのだ。