最近息子が買った世界の偉人20人と言う本がありまして、
登場人物は私の頃とあまり変わっていませんが、
興味を引く仕組みとしてクレヨンしんちゃんが説明役で偉人と絡みます。
お陰で実に分りやすく興味をそらされずに楽しむ事が出来ました。
しんちゃんが「おばさんだれ~」で文中にナイチンゲールの紹介があり、
博愛精神の元に看護師の地位確立に貢献したと記されてありました。
国際赤十字はナイチンゲール記章の名で世界中の看護師の方を顕彰しているそうです。
日本人の顕彰者は100人を越え世界で一番多く記章受賞者が多いそうです。
漫画やアニメは実に有用な物から、その時代に低俗と言われる物まで、
マンガと言うのは実に多岐にわたり人々に影響を与えます。
頓挫し廃案が決まった国立メディアセンターが無くても地位は揺らぎませんし、
むしろ日本のサブカルチャーにとって邪魔なものが無くなったと考えましょう。
例えCGが増えても、漫画の持つ意味合いやポジションは不変です。
逆にCG全盛になれば従来のセル画の価値も急騰しそうです。
鉄腕アトムの原画が唯一無二なら国宝になっても少しも不思議では有りません。
日本が世界に誇るメディアであり、ブラックからアートまでダイナミックに展開しています。
最近流行の「歴女」なるブームもビジュアルの果たす役目が大きくて、
今まで見向きもされなかった分野にイキナリ脚光が当たりました。
入り口の教科書になり、司馬遼太郎などの重厚なものに挑戦するのもアリかもです。
今回の悲報は何があったか全くうかがい知れませんが、
保護者やPTAから目の敵にされる「クレヨンしんちゃん」の作者であり、
漫画家の臼井儀人氏が亡くなられたことは実に残念で、
これからも十分活躍の場があったはずですので慙愧に堪えません。
冒頭に紹介した本のように既にしんちゃんがキャラクターとして稼動しています。
この先クレヨンしんちゃんがどうなるか分りませんが、
得難い毒の有るキャラクターはこれからも楽しい園児として活躍しそうな気がします。
一読者としては氏のご冥福を心からお祈りするだけです。
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