多趣味な男の秘密基地

鳩山総理が国連で温暖化ガスの削減目標を約束してしまいました。
経済界からはブーイングですが、血のにじむ努力をする事になりそうです。
日本は有る程度、順序立てて考えることも出来ますが、
25％は交通インフラまで手をつけないと達成は出来ないでしょう。

つまり鉄道のようにCo2を出さない交通インフラを第一に考えざるを得ません。
民主党の高速道路の無料化は約束を反故にしかねませんので、
どうするおつもりかと多分野党から追求される事は必至です。
どのように言い逃れても走る台数が増えればCo2が増えるのを否定できません。

飛行機などはもっての外で軍用機などは凄まじいCo2排出マシンです。
ハイブリッドやEV、ディーゼルの優遇策も何処まで通用するのか分りません。
多分揮発油税を撤廃しても同額以上の炭素税の導入は避けられないでしょう。
日本の交通インフラや産業構造、自然破壊の現状を変えるしか有りません。

２５％達成には自然環境の保護は避けては通れませんが、
この事業はめざましい生産性を持ちませんので、どこかが負担せざるを得ません。
成長産業で温暖化ガスを排出する業界が負担する事を意味します。

出来る・出来ないではなく最早やるしかないのが実情です。
25％は積み重ねの部分と技術的なブレークスルーが必要になります。
ただ、積み重ねの部分においてキーワードが「地球に優しい」と言うのが気になります。
この考えは極めて僭越で、地震一発で吹き飛ぶ文明が心配する相手では有りません。

例え温暖化が進んだ所で何億年と言うスパンと何百年では視点が違いすぎます。
正直に人類が気持ちよく住める為の考え方だと言い直して、
自然の力を利用させてもらい、敬服と畏怖の念を持った思想を根底に持つべきです。

何億年先に人類が存在しなくなれば元の美しい地球になるだけですので、
地球の事を心配するのは的外れなのを説明するべきでしょう。
今一番危うく、困っているのは物言えぬ動植物たちで、
人間社会の影響でかなりの動植物が姿を消す事を訴えるのが本筋だと考えます。