例によってペルー沖の海水温度の分析から長期予報で暖冬だと発表されました。
とは言え絶対に雪は降りますし積もる事でしょうから、もう直ぐ長い冬の始まりです。
日本航空の西松社長が国交省に公的資金注入の申し入れをしたようです。
時間の問題であり、リストラも半ばのようで、
更なるリストラをしろと融資先の銀行筋の反応もよくありません。
海外の航空会社との提携も模索していますが果々しくないようです。
この先、会社の規模は一気に縮小していく事は避けられませんし、
現在の事業規模に合わせた器になるのか消滅かのどちらかです。
不採算の地方空港への減便や飛行機の発注減も当然ですし、
新機種導入も予定の機数は場合によっては見送りになるかも知れません。
YS-11以来の国産旅客機として三菱のMRJも計画修正です。
日航が順調に回復できれば全日空もリストラ加速の可能性も考えられます。
現社長の西川さんのつつましさはアメリカのニュースでも伝えられていて、
社員食堂での風景や報酬額などは再建途中の見本のようだと報道していました。
日航に限らず旅行者は減る一方で飛行機の利用者も減る一方です。
世界を見渡しても旅客航空は減少の一途ですので、
この先の日航は成長路線ではなく収縮後の企業の形を模索する外無いでしょう。
こうなると作りたいだけ作った地方空港のあり方も問題です。
自治体にとってコストが掛かるだけの無用の長物になりそうです。
公的資金の申請は半導体メーカーの「エルピーダ」はすんなり決まったようですが、
徹底したリストラ提示をした上で雇用の確保が優先課題になります。
この国の産業形態として戦後の形はピークを打ったと言えるでしょう。
いわゆるバブルの時代以降、惰性で走って、
生産拠点は海外にシフトして過去の原動力を超える産業が育ちません。
物造りの産業で立国していた国の衰退の典型です。
介護など間違いなく増えていく事にほとんど対処出来ていません。
公共事業などに支えられていた雇用も支えが無くなりました。
申請されるままに公的資金を投じても国の形に沿う産業が育たなければ、
公的資金の意味が無く誰も幸福になれない気がします。
既に福祉でくくれない状態に来ていると考えたほうが良さそうです。
働き者の秋 posted by
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