紙面には又一人著名人の訃報が載る事になりそうです。
希代の軍事評論家の江畑謙介氏が逝去されていました。
60歳と言う事ですが特徴的な風貌からはもう少し若く感じていました。
湾岸戦争の際にTVデビューでNHKを中心に立て板に水のように解説していました。
兵器、戦略、情勢分析、どれを取ってもレベルの高い評論家でした。
なんと言ってもインパクトの有る風貌で一気に有名アナリストになりました。
武村健一氏の1・9分けと言われたヘアースタイルの上を行く0・10分けでした。
ご自身が無頓着だったのでしょうから看板になりました。
一昨年にイスラエルがレバノンへ侵攻した際に、
イスラム義勇軍のヒズボラの奮闘振りに事実上イスラエルが撤退し、
その際の中国製兵器の数々が大活躍した事を紹介していました。
先進諸国に比べて格安の中国製兵器のブラックマーケットの流通を物語ります。
公式には出てこないソースを早い段階で正確にアナウンスできる人物でした。
前身が英国での情報機関の日本人記者でしたので、
そのつてか個人レベルではかなりの情報パイプの持ち主でした。
江畑さんからの情報を利用していた評論家も少なくないでしょう。
NHKのニュース番組で特集を組んで世界の兵器マーケットを説明していました。
大国が幅を利かせる兵器産業に中国が本格的に参加してきた事が、
従来の、ロシア、アメリカ、フランスと言うような主要国を脅かす存在になってるそうです。
値段が安くソコソコ高性能になってきて一線級の実力に並び始めました。
直近の中国人民軍の軍事パレードにおいて解説者として出演されないので、
不思議に思っていましたので、今回の訃報で理由が分った次第です。
私も知ったかぶりで人に話す際に随分受け売りの元に利用させていただきました。
仕事で解説者をしている人の中にもあてにしている人が大勢いた筈です。
冷戦終了後、軍事バランスのアナリストとして余人を持って変えがたい人でした。
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