政権が代わっても一筋縄で行きそうに無いのが日米関係です。
主に外交分野では基地問題になりそうですが、
分りやすいぐらいに譲りませんので困難を極めます。
アメリカべったりの前政権でも思うに任せませんので、
同等の同盟関係を目指すといってる現政権ではなおさらでして、
政権が代わっても関係ないそうなのでそれで押してくるでしょう。
極東における軍事拠点で沖縄はアメリカ本国の一部に近い存在です。
既に冷戦時代のライバルは意気消沈ですが、
中国の台頭と北朝鮮の存在は手抜くわけには行かないのが実情です。
沖縄には米軍基地に匹敵する雇用環境がないのも弱点です。
歴代政権も尽く後回しにしてアメリカの機嫌を損ねないようにしてきました。
流れからしても沖合い移設は避けられない公算でしょう。
いいはずは有りませんが、せいぜい交渉を長引かせるぐらいしかで出来ません。
地位協定の見直しなど我が国が言うべき事はありますので、
思いやり予算などと鑑みて言うべき事は言うのは間違っていません。
何より沖縄に拠点が有るのはアメリカのためであって、
形として同盟国を守る事になっていますが、
台湾や極東方面をにらむための拠点と言うのが本音でしょう。
中国の軍事費がもの凄い勢いで増大していますので、
同じように軍事に傾斜しているアメリカ国家は肌感覚で危機感が有るのでしょう。
軍事費自体が結局国を弱体化させるのも自明の理なのですが、
当事者は欠片も思っていないのが全体像を作っている原因です。
沖縄の米軍基地の問題は根深く、無ければ困る関係も存在していますので、
あの美しい海に軍事基地が建つ事をためらわせるにはアメリカ国内の世論が必要です。
新政権としては判子を押したくないでしょうが、代替案も策定中では押し切られそうです。
収穫後の眺め posted by (C)違いがわかる男