いよいよ衆議院が解散し、総選挙が行われる事になりました。
する以上は現政権より良い政権を選びたいモノですが、
多分、少し劣化が進んで今までと似たような堂々巡りになると思われます。
政権交代で一番良くわかった事が、有権者の努力が足りない事です。
投票すること以上の努力はしませんが、享受は降る様に欲しいパターンです。
ですので、支持率アンケートの結果が仕事のようなマスコミに准ずるだけで、
評論家ばかりが増えて有権者の意識が高いかの錯覚に酔っています。
酔っていられるのは内戦や飢餓が無い事であり、
より良くあるための努力は誰かがしてくれる、選んだ人物に丸投げです。
教育は地に落ちて久しく、あらゆる格差は広がっていますが、
劣化は社会全体を覆うように存在し、抜け出せる解は見つからず、
いつの間にかその事に慣れてしまい劣化が進んでゆきます。
サライという雑誌に脚本家の山田太一さんのインタビュー記事があり、
夢を追い成功者となるには日本社会は困難極まる時代になり、
運や、もって生まれた環境が固定化されると考ええた方がわかり易い。
と述べておられました。
昭和中期の熱血大好き人間には受け入れられないでしょうが、
山田氏の言いたい事の方が概ね事実なのも理解できます。
立派な政府や人物が国を引っ張るには理想かも知れませんが、
本来の理想はより多くの有権者が司法・立法・行政に関与し続ける事です。
ボランティアと言う感覚ではなく関与は自分も含めた未来への確かな礎であり、
より安全で豊かな生活をなしえるためのものです。
豊かと言うのが物質の過多ではなく精神の在り様を言います。
簡単では有りませんし、むしろ正反対に動く可能性もありますが、
個人的には我が国はそのような国であり、その他の選択肢がありません。
ゆえに如何なる結果も受け入れて重税にあえぐ事になりそうです。
信を問うた結果、信が都合よくねじ曲げられる事も歴史が証明しています。