紙面に大きく「聖域があればTPPは参加」と言う首相のコメントが載っていました。
分かってて言ってるとは思うのですが、
TPPはそもそも聖域を無くす貿易協定のはずですので、
額面通りなら参加しないと言ってる事と同意と受け取られます。
つまるところ、7月の参議院選挙まではっきりさせない心算でして、
日経連などからつつかれていますし、
いずれ参加する事は規定路線のはずですので、
農業を柱に集票団体から票を得ることが優先で、
選挙に思惑の通り勝つことが出来ればTPPに参加で、
勝てなくても、輸出産業のためにTPPは参加するはずです。
聖域は国内事情でして、競争に強い弱いではなくて、
国内産業の庇護のために不当な関税を止めましょうと言う話ですので、
聖域を持ち出した時点で相手にされなくなる可能性があります。
東京電力が導入する予定の発電燃料の米産シェールガスは、
輸出先がTPP参加が条件になる可能性があり、
自分たちだけメリットを享受させる事を許さない姿勢で臨まれたら、
参加せざるを得ないでしょうし、既に関税が極小になってる物から開放されます。
安い農産物が入ってくれば大打撃は予想に難くありませんが、
多くの輸出産業が凄まじい努力で世界水準と戦って来ていますし、
一次産業に携わる方々が国内産業の庇護に努めたと言うことも無いでしょう。
市場原理そのもので動くのがTPPであり考え方は実にシンプルです。
参加すれば一次産業の勢力図は全く変わるはずですし、
変わらないとすればTPP自体にさほどの意味もないと考えるべきです。
いずれにしても選挙後の、そんなはずじゃなかったになりそうです。
パトカーの新車が一杯