先週の株価の大暴落で落ち着きを取り戻すか、
更なる暴落の要素を探るような動きが見られるか注目の国内市場です。
多くの人が株の売り買いをやってないので関係ないと思いがちですが、
直接はともかく、間接的に株に関係のない人はまず居ません。
保険会社は全社といって良いほど資金運用に使っていますので、
会社の運用成績が資産形成に大きく関わってきます。
公的資金の年金や保険もかなりな金額を投じてますので、
日経平均が1000円下がると一兆円市場から失われると言われています。
為替も円安傾向が続きそうですので、
今回の暴落の引き金と言って良い長期金利の推移が気になり始めまして、
政府と日銀は金融緩和が全く意味を成さなくなるような事も考えられます。
さらに厄介なのが投資ではなく投機マネーの流入でして、
有り体に言えば合法的なギャンブルですので、
短期間により多くのリターンを求めて荒い値動きが餌場になります。
短期間で円安になって、円高の時に思いのほか安くならなかった石油製品が、
ここに来てしっかり値上げになっていますので悲鳴が上がるのも当然ですが、
円安になれば値段が上がるのは今回が初めてではありませんので、
準備が出来ていなかった、考えようともしなかった方面の方々が、
援助要請をする話に至っては間に合いませんので、
この先、同様の事が起きた際の業界としての準備を急ぐべきです。
TPPなどもほとんど同じ事が言えまして、
自己防衛のための規制などは撤廃。緩和するように意見するべきで、
困ったから助けてくださいって言ってもちょっと無理な話です。
業界として政府に圧力を掛けられるぐらいのメンバーが居ない以上、
自己防衛を旨とした業界になる事が結果的に圧力団体になれる気がします。