最近見たドキュメンタリーでサッチャー元首相の追悼特集がありまして、
鉄の女と呼ばれた世界史に残る英国首相の栄光と挫折を見事に描いていました。
サッチャーさんに限りませんが、国を急成長させると必ず格差が発生します。
当然、面白く思わない階層には評価されませんし、
評価する側は富裕層や学者、エコノミストなどになります。
我が国においても首相は年収150万円の上乗せ成長戦略を打ち出しました。
この事について様々な見方がありますが、
毎日新聞の中ほどに貧困ネーットワークの湯浅誠氏がコラムを寄せていました。
コラムには、
「このような戦略は年収200万円の労働者が350万円になるのではなく、
1000万円の年収が1150万円になる事を指し示している」
とのことでした。
そのように言われると腑に落ちますし、
安倍首相に限らず権力者は中間から下層階級には国の戦略はあてません。
常に生産性の高い、景気浮揚に早道の階層をターゲットにします。
ですので資本主義社会においては搾取される階層が必要でして、
この構図は大なり小なり古今東西さほどに変わりません。
そうなる事を覚悟しながらこの先の暮らしを考えなければなりませんが、
世界の大多数の国や地域から見れば十分すぎるほど安全で幸福ですので、
この国で暮らしていく楽しさや意義を見つける事が本当の貧困に落ちない方法です。