田舎の良いところは融けて無くなる様な暑さでも、
日没後には確実に凌ぎ易くなるのが体感できて、
寒い時期の長い山間部の特徴なのかも知れません。
厚生労働省の小委員会、その名も中央最低賃金審議会にて、
審議会の目的とも言える我が国の最低賃金が14円上げられる事に決りました。
時給スライドで換算してキッチリ働いたら生活保護を上回る事になるのだそうで、
今までは働くよりも社会保障制度の方がリッチだったと言うわけですので、
我が国の労働環境はさしずめブラック労働基準だといって差し支えありません。
それで尚、蟹工船の如く搾取されてもこの国を底辺から支えている訳ですので、
やはり民度が高く、社会規範も崩壊の瀬戸際で留まっている感じです。
この問題は生活保護を削るのではなく、
本来もっと早く最低賃金をあげるのが当たり前で、
デフレ対策と言うより各種税制の話の前に決めるべき案件です。
それでなくても国民年金よりも、
生活保護の受給分が収入が多い事は知られた事実で国の恥に他なりません。
見方を変えれば年金制度として既に体を成していないとも言えます。
こういった社会保障の後退や崩壊は少子高齢化社会では支えられませんので、
30年も前に分かった事であり、
何度も抜本的な改革と言われながら行われる事なく今に至ります。
ですので、これからも小手先だけの付け焼刃の改造に終始し、
特権階級の温存は終りませんので、14円が20円になるだけの話でしょう。
現存する各種審議会も「抜本的な改革を必要とする」との文言が入り、
結論と責任は先送りされ劣化が進んで抜本は何時まで経っても不可能になります。