明日は立冬でして、来月の今頃は雪の便りが届きそうです。
今年は水害でまだ爪あとが残ってる所もありますので、
雪害にならないように願いたいものです。
まだ、直接、影響が出ていませんが、
政府は長年にわたって続けてきた減反政策を見直し、
補助金を5年後に廃止する方針を固めたとの記事が各紙載っていました。
事あるごとにデモや陳情で行きつ戻りつの農政ですが、
今回は思いの他、大掛かりな反対運動などは報じられていませんで、
TPP締結後の関税の引き下げへの地ならしと言う事になりそうです。
一気に農業従事者が減ることは大いに考えられますが、
作付面積はあまり変わらないような大規模化への移行が進むと思われます。
70年代に始まってどう考えても行き詰る事は分りそうな政策ですが、
票と引き換えにダラダラ続いて税金を投入し続けました。
米を皮切りに農産物への風当たりがかなり強くなりますので、
自給自足型と大規模営農型に二分される事になりそうです。
一番困るのはJAですが、減反政策が発生した時点から考えるべき問題で、
世界中で国の近代化と一次産業の衰退はほぼ例外がありませんので、
先進国の固有の社会現象と思うより他なさそうです。
元気で少しでも長く働いてもらえれば
国の医療費や年金財源も変わってくるはずなのですが、
厳しいことをいわないまま先送りでTPPが決着をつけるような事になりそうです。
瑞穂の国で長く放置されてたトゲのような問題が、
どの程度の影響が出るのか全く分りませんが、
国の優先順位だけはよく分る事になりそうな、この先の農政です。