新春スペシャルのような番組のオンパレードでして、
やってる事は特に変わらなくてセットやコスチュームがお正月です。
BS-1でNHKらしく経済展望として、豪華なパネリストでの対談がありました。
台湾のデジタル産業をリードする会社と、
中国の世界一と呼べる家電メーカーのCEOを招いて、
弘兼憲史氏と江上剛氏で日本の産業形態の有り様を、
中・台湾企業のトップで話し合う番組でした。
こういった番組の多くは予定調和のような筋書きがあり、
中・台湾企業の本音は多分言わないだろう事は見え見えですので、
そのあたりを弘兼氏や江上氏がくすぐると面白かったのですが、
彼らは既に強固なビジネススタイルを築き上げていますので、
例え国が瓦解した所で、自分たちはかいくぐる自負が見て取れます。
アメリカの経済紙ブルームバーグによると、
世界の富裕層の資産がこの一年で55兆円増えたそうです。
富裕層の為により多くの貧困層が存在しますので、
この一年で貧困層もすさまじく増えているはずで、
富の分配は全くと言っていいほど機能していないであろう事が裏付けられます。
経済の事はトップの富裕層に富を積んでいく作業を善とし、
貧困層を増やさない社会基盤の構築は取り上げられません。
こう言った事をいえば直ぐに共産主義がの様な思考拒絶に陥る向きが多く、
社会現象として少子化や投票率の低下に歯止めが掛かりません。
対談でも富裕層のなすべきこと等には一切触れませんし、
多分、考えることも無いのが実情でしょうから、
社会保障費に国が潰されるような事になってから騒いでも手遅れです。
しかし、我が国はいつもそんな風に運営されてきて何とかなってきました。
有史以来、革命が起きていない国ってこんな感じなのかも知れません。