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カテゴリ:美術
韓国文化財6万点、日本の250カ所に(上)(下) 朝鮮日報http://www.chosunonline.com/news/20100729000022
http://www.chosunonline.com/news/20100729000023 (無料公開期限ありますお早めにお読みください) この話は、韓国に限ったことではない。 イギリスが、元植民国から文化財の変換を求められたら、大英博物館はほとんどの部屋が空になってしまうかもしれない。 フランスのルーブル美術館も、多くの空間を持て余すことになるだろう。 アメリカ各地の美術館でさえ、アジア展示室が<空>に還る、仏教的な景色を目の当たりにするだろう。 私も小学生の頃から、母に連れられ国立博物館によく足を運んだが、あの展示室の中で輝きに満ちていた外国の過去が、あの場から消えてしまうのかとおもうと、少しばかり寂しさを感じないわけではない。 その国の歴史的価値を証明するために、文化財は、古ければ古いほど有効な手立てとなる。だから、国家の歴史的価値を保証する文物に、執着するのは無理からぬことだ。 だが、過去の歴史を振り返ると、文化財にかかわる唯一の国家が存在しないことも多い。朝鮮半島が分断されている限り、製造された土地に権利があるのか、利用された国家の存在した地域に権利があるのか、識者たちの困惑する顔が目に浮かぶようだ。 そして、文化財の単純な返還が、その文化財の物質的価値を損なう不安もある。 韓国など、現代の技術を手にした国に返還する場合は、保存にかかる予算以外は特に問題は無いと思うが、管理技能者のいない地域や管理設備の無い場所に、単純に文物だけを返還すればいいというものではない。 このようなケースこそ、文化財の保護、管理を含めての返還、または、返還せずに借り受けて保存するなどの手立てを講じるため、ODAに順ずる専門機関を設け、日本政府が成すべき仕事ではないかと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年07月30日 15時05分00秒
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