道端にたぬき
特にこれといって宛てもなく散歩に出たので、カメラを持っていくのを忘れていた。けれど、そんなときに限って事件は起こる。うちから5、6分ほどのところにあるお寺の脇の道を歩いていると、反対側の大きな石垣のある民家の道から、小さな犬のようなものが顔を出してすぐに引っ込んだ。首輪をつけている様子もないし、尻尾が細かった。。。たぬきなのだ。姿を見ようと近づくと、石垣の上でがさがさと音がする。少し道を戻りながら石垣の上をのぞきこんだが、何も見えない。仕方なく、家へ向かって歩き出すと、またたぬきが顔を出した。こんどは、ジュリアの正面にいる。両者しばし見合った後、ジュリアが唸りだした。逃げるたぬきを追いかけてみたが、石垣の上に隠れてしまい見つけられなかった。人の背より高い石垣をあっという間に登ってしまうのだ。野生ってすごいね。そういえば、動物園以外で、狸を正面から見たのは初めてかもしれない。