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2003.12.21
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カテゴリ:ご陽気な日常ネタ
用事があって、お昼に地下鉄に乗った。私は始発駅から乗るので、あまり見られない光景を見ることができる。それは車内吊り広告を替える、業者さんの姿だ。
新しい広告をバサッとシートに置くと、頭上にぶら下がっている古い広告を手際良く下ろし、金具を外す。新しい物を挟み直すと、また手を伸ばして頭の上にセッティング。
それを幾つもし終えたかと思うと、今度は窓の横にある壁(シートの一番端)の広告に移る。塩ビ板を僅かに上にずらして、隙間から中の広告を押し上げ、取り出したら新しい物を入れる。
発車時間までの数分間で、あんだけの仕事をテキパキとやるんだから、職人技だ。

で、この日、当たり前のように業者のおっちゃんが車内に入ってきた。私は小さなボリュームでMDを聞きながら、ボーッと座っていたのだが。

・・・何か手際が悪いのだ。初老だけど、新人さんなのか?
今まで見てきた人と比べると、明らかに要領が悪い。頭上の広告を下ろして挟み直すのも、斜めになってやり直したり。しまいに、チッと舌打ちまで聞こえ出した。
間に合わんぞ~、発車するぞ~。

やがて、発車確認の駅員さんがホームのドアの側にやってきた。早くせねば、一緒に電車に揺られてしまうぞ。
駅員の姿を確認したおっちゃんは、頭上の吊り広告は諦めたものの、とにかく塩ビ板の中の広告は替えたかったようだ。
が、焦ると、塩ビ板が思うように上がってくれない。すぐにストンと落ちてくるのだ。中の広告が替えられないじゃないか! 
イラチしたおっちゃん、とうとう声を出した。
「あああっ、もおおおおっ!!」
見てる方も、結構ハラハラしてくる。
やがて、発車のチャイムが鳴り始めた。
斜めでも折れててもええわい、ってな感じで、塩ビ板の向こうに広告を押し込むと、おっちゃんは脱兎の如くホームへ飛び出した。

プシュ~ッ・・・。

ドアが閉まった。おっちゃん、間一髪やったねぇ。
ホームでぐったりしているおっちゃんを残して、地下鉄は大阪市方面へ発車。
いやぁ、こういう仕事も大変やなぁと思いつつ、ふと少し離れた座席を見る。

・・・おっちゃん。持って乗ってきた広告、ぜ~んぶ忘れてるで・・・。
自分と壁の古い広告だけ降ろして、どうするねんな。

その後、ほどほどに混んできたのだが、鎮座している広告を動かして良いものかどうか分からず、そこは誰も座れない空間になってしまった。

おっちゃん、今頃気付いて、ホームで「あああっ、もおおおおっ!」と叫んでるんやろうか・・・。





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Last updated  2004.08.07 00:56:03
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