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テーマ:インフルエンザ予防接種(358)
カテゴリ:ご陽気な日常ネタ
意外と知られてないのだが・・・。
みんな、一度はインフルエンザにかかって高熱を出したことがあるはず。体の中には、この過去にかかったインフルエンザの抗体があって、これさえあれば同じ型が流行しても大丈夫。できればこの抗体を維持して、ず~っとかかりたくないもの。 じゃあ、維持する方法ってあるのか? ・・・実はあるのだ。 分かりやすく言うと、インフルエンザの抗体は水疱瘡などの一生残るものと違って、物忘れをする。長いこと使われないと、「あれ?俺って何?」と自分の正体を忘れて消滅してしまうのだ(一説によると10年が限界)。 この「物忘れをさせない方法」というのが、「働かせること」=「インフルエンザウィルス(ワクチンを射った人や患者)と接触すること」だ。 ウィルスが体に侵入すると、眠っていた抗体が「これって、俺の仕事やん!」と思い出し、見事に復活する。熱が出るんじゃないか?と心配してしまうが、抗体が働くから、もし発熱しても僅か。その冬は余裕で過ごせるというわけ。 この論理が、ワクチン摂取。患者に接触する方法ではなく、注射で弱いウィルスを体に入れ、抗体に仕事を思い出させるのだ。だから病院は、毎年でなくても何年に一回か、ワクチン摂取を奨励するのだ。 「去年は人混みに出たのに、インフルエンザにかかれへんかったなぁ」という人、たまたまウィルスの侵入がなかったかもしれないが、抗体が元気に活躍してくれたのかもしれない。空気感染だから、ウィルスを吸い込んでいる可能性は極めて高いのだ。 因みに、患者と接触して2~3日以内に熱を出さなかったら、体内に抗体があって、元気に働いてくれたということ。 勿論、抗体がなければ発熱する。子供が予防接種で熱を出すのは、初めてそのウィルスが体内に侵入するため。一度はしんどい思いをするけれど、翌年以降に同じ型のインフルエンザが流行しても、抗体がある限り大丈夫。 で、私はワクチン摂取を受けたのかというと・・・、注射嫌いが受けるわけないやん(笑) 今は、発熱から48時間以内に飲めば強烈に効く薬「タミフル」(うちの病院での通称:タミちゃん)が開発されたから、それを飲むつもり。んでも、去年は患者が殺到して、何処の病院もタミちゃんが在庫切れ状態になったんよね。今年はどうやろ? インフルエンザより、SARSの方が怖いかぁ・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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