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カテゴリ:ご陽気な日常ネタ
母がスーパーから帰ってきて一言、「ビックリした」。
母の「ビックリ」と「大笑い」は、私とポイントがちょいズレてるので、あんまり期待してなかったのだが・・・。 近所にあるK歯科医院の奥さんを店内で見かけた母。 「・・・おやぁ?」と思ったらしい。 この奥さん、医者の妻ながら全く飾り気がない。何処にでもいる普通の、ぽってりした50代のおばちゃんという感じ(私なんか60代だと思ってたよ)。医院の玄関先を箒で掃除している姿なんぞは、長く勤めているパートさんかと思えるほどだ。 が、今日はいつもと様子が違う。ちょっと痩せたようなのだ。ダイエット?とも思ったが、年齢的にも何か病気が原因で痩せるということもあり得る。 わざわざ呼び止めて聞くのも何なので、母はそのまま自分の買い物を続けた。 ところが、レジを通って商品を袋に入れるテーブルで、再びKさんに出くわした。今度は挨拶するような距離なので、声をかけたという。 「Kさん、こんにちは」 「あ、こんにちは」 母は思い切って聞いてみた。 「・・・奥さん、ちょっとスリムになりはったね」 「うん、ちょっとダイエットしたのよ」 ダイエットと聞けば安心、安心。気楽に話ができるというもんだ。 「あらそう、いいことやん! 今日は綺麗にお化粧してはるし、何処かにお出かけ?」 「ううん、違うのよ」 「?」 ほんのちょっと黙って、Kさんは続けた。 「・・・Nishiko(母)さん、ペ・ヨンジュンってどう思う?」 「え? ああ、ヨン様?」 実はうちでは、ペ・ヨンジュンは全く人気がない。ファンにシバかれるのを覚悟で言うと、「日本では主役は取れん」「笑顔がサブい」と酷評されている(だったら、このテーマで書くなっつ~の)。 なので、母は、 「私はあんまり興味ないんよ」 と、答えた(因みに、母が好きな外国人俳優は、ケビン・コスナーとアンディ・ガルシア)。 すると、Kさんは目を輝かせて話し始めた。 「私ね、初めてペ・ヨンジュンを見た時、こんなに綺麗な人がこの世にいるのかと思ったのよ」 何とKさん、それからというもの、寝ても覚めてもヨン様のことばかり考えているという。大きなポスターを部屋に貼り、いつでも彼が見えるようにしている。 すると、毎日のように鏡に映る自分の姿を見て、「このままじゃいけない!」と思うようになったそうなのだ。 そこで一念発起、食事制限開始。しかし、あまりにも極端に減らしたため、無理がかかって倒れてしまった。それでは医院の仕事に支障をきたすため、ウォーキングに切り替え。徐々に効果が出てきているようだ。 そして何よりも、ちょっと外に出る時もお化粧をして、自分が女性であることを再認識しているのだという。 ・・・これって、恋する乙女やんね。 Kさん、以前は保阪尚輝と織田裕二が好きだったそうなのだが、今はヨン様一色。 どれもタイプが全然違うやんと思いつつ、でも、これで綺麗になるなら、凄くいいことやんね。恋すれば、下降の一途を辿っていた女性ホルモンも分泌されるし、彼のことを考えるだけで毎日が楽しいだろうし。 身近に存在する旦那先生は、強面で愛想も悪いし、かなりの中年太り。そりゃあ、ヨン様が「この世にあり得ない美形」に見えても仕方ないかも・・・(汗)。 「冬ソナ」を放送したNHKがウハウハだの、彼をCMに起用した商品がよく売れるだの、いろんなところで「ヨン様効果」が現れてるそうだけど、こんな身近にもあるとはねぇ。 Kさん、想像の世界でもずっと恋して、綺麗になっておくれ~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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