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カテゴリ:ご陽気な日常ネタ
今日は半年ほど前に知り合った友人3人と、ちょっと早いクリスマスパーティをすることになっていた。場所はレストランではなく、Tさんのマンション。
ホールケーキが食べたいという希望から、私が贔屓にしているケーキ店Fに予約を入れておいた。 (たった4人でホールケーキ!?・・・なんてツッコミはせんように) このケーキ店Fは、以前「TVチャンピオン」で無敵を誇った有名パティシエ横川氏がいた店。今は独立して隣市でお店を構えておられるが、Fは横川氏の味を踏襲して、今も絶品のケーキを作っている。どれくらい美味しいかって言うと、行ったことのない人を連れて行くと、みんなリピーターになるほど。凄いっしょ? で、2時からパーティなので、1時に予約のケーキを取りに行った。予約票を渡してほどなく、マネージャーの女性が出てきた。 「Nishiko様」 「はいはい」 財布を片手に声の方に行ったが、彼女の手には予約票しかない。 「誠に申し訳ございません」 ・・・ん? 何で謝るん? 「ご予約のケーキはできていたんですが、お手元にお持ちする直前にひっくり返してしまいまして、お渡しできない状態になってしまいました」 「・・・え」(汗) 「今から早急に作り直しまして、4時に出来上がる予定でございます。それでもよろしければ、私がNishiko様のお宅までお持ちいたしますが・・・」 ありゃぁ、困ったなぁ・・・。 「2時には持って行かないといけないので、4時ではダメなんですよ・・・」 そう言うと、マネージャーはさっきから下げている頭を、更に下げた。 「折角お選びいただいてご予約いただきましたのに、こちらのミスで本当に申し訳ありません」 んでも、わざとひっくり返したわけじゃないしねぇ。 それに、これじゃなきゃダメ!って種類のケーキではなかった。ショーケースに予約と同じホールケーキはなかったが、別のケーキになっても誰も文句は言うまい。わざわざマネージャーが出てきて平謝りだし、好きな店だから腹は立たない。 ・・・いっそのこと、ショートケーキ4個に変更すっかな? そう思った時、彼女が口を開いた。 「代わりのケーキをお選び下さい。お代は結構ですので」 「・・・え?」 ショーケースの前に案内され、ホールケーキの説明を受ける。その日は5種類のホールケーキがあった。 1) 苺と生クリーム → かなり美味しいけど、スタンダードだから却下。 2) チーズケーキ → 味は絶品だが、クリスマスという雰囲気ではない。 3) ベリー系のムース → ムースは好き嫌いがある(私自身、ちょい苦手)。 4) 生クリームにフルーツてんこ盛り → 豪華だけど切りにくそう。 5) ザッハトルテ風 → 大人の雰囲気でいい感じ。 元々予約していたのがチョコケーキ。どっちにしろ、ザッハトルテ風で決まりやね。 「じゃあ、これで・・・」 「かしこまりました!」 速攻でケースからケーキが下げられ、メリークリスマスの手書きの板チョコが作成され、あっと言う間に確認を頼まれた。 梱包が済むと、マネージャーが小さな花のブーケと一緒に現れ、私にケーキと花を渡してくれた。 「全くお代を払わないというのも、心苦しいんですけど」と、言うと、 「いいえ、こちらのミスですので、頂戴するわけにはまいりません」と、キッパリ。 「・・・そうですか。では、遠慮なくいただきます」 「この度は、ご迷惑をおかけしまして、申し訳ございませんでした。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします」 何度も何度も頭を下げるので、こっちが恐縮してしまう。 最後に、 「ひっくり返してしまった方、わざとじゃないので気になさらないようにお伝え下さい」 そう言うと、マネージャーが、 「有難いお言葉を頂戴しまして・・・」 ・・・何か私、天皇陛下みたいやん(笑) そんなこんなで、予定の2時にTさん宅へ行き、ケーキを4人で平らげた。予想通り、味は大好評。 さんざん喋って、他にもお菓子だのゼリーだの食べ尽くし、お開きの時間となった。 さてさて、清算だ。 「一人いくら?」と、財布を取り出す3人に、 「実は、すんごいサプライズでさぁ・・・」と、事の顛末を説明する。 「ええー!! こんな美味しいのがタダで食べられたん!?」 「信じられへん!」 「めっちゃツイてるやん!」 そうなんよねぇ、ツイてるよねぇ。 先週の金曜日は、記念品のお皿が1枚しかもらえないわ、追突されるわで、最悪だった私。あんまり可哀想なんで、神様が「タダで美味いもん食わしちゃろ」って思ってくれたんやね(クリスチャンに在らず)。 ツイてるから、Tさん宅から家に直帰せず、宝くじの買い足しに出向いたっちゅ~の! ああ~、神様ぁ!(吉本新喜劇風)残りのツキは、全部宝くじに凝縮してね~!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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