1日の最後の仕事として、玄関先に入れている愛犬ベンをオシッコのために庭に出す。
しばらく放っておいてもいいんだけど、そうすると庭のパトロールを始めて家の中に入ろうとしない。なもんで、いつも玄関の外灯の下に立って、ベンがオシッコを終えるのを見ている。
見られていると、ベンも「Nishikoが見とる・・・」ってな感じで、早々に帰ってくるのだ。

で、昨夜もこっちにお尻を向けて、ピンと尻尾を立ててジョボジョボ～ッと放尿している愛犬の姿を見ていた。
終わって走り寄ってきたので、「さ、入ろう」と、玄関扉のノブに手を伸ばした瞬間である。

・・・ん？

・・・・・・・んん！？

ひっ、ひえええええええええええええええっ！！


ノブから1cmほど上に、白い妙な物体がくっついているのだ！

その純白とも言えるブツ・・・私には分かるよ、私じゃなくても分かるよ。


そう！　羽化して間もないセミ！！


幼虫が木や壁に登って、背中が割れてイナバウアー状態で出てきた後、よっこらしょと体勢を戻して抜け殻にしがみついて乾かしてる、あの状態っすよ！

きっ、きっ、気持ち悪いぃぃぃぃぃぃ！！！
昆虫図鑑も触れないほどの虫嫌いの私が、何で羽化してホヤホヤのセミを至近距離で見ないとあかんねん！（泣）

しかし、この扉を開けない限り、家の中には入れない。
勝手口の扉はがっちり閉めてしまってて、開けてくれる人間はおらん。
セミがノブそのものにくっついてなかったのを、幸いと思うしかない。

「落ちるなよ？　もうちょっとしがみついて、しっかり乾かせよ？」

セミにそう言い聞かせながらノブの下方を持って、自分とベンに必要なスペース分を開けるやいなや、速攻で手を離して家の中に避難。


う、う、う・・・
セミを触ったわけじゃないのに、触ったみたいな感じぃぃぃ！　キモイィィィィ！！＾＾；



今朝、恐る恐る玄関扉の外側を見てみると、昨日の抜け殻ががっしりくっついていた。
セミ本体は、ドライ完了で飛び立った模様。

「ちゃんと場所を選べよ！　こんなとこで羽化すんなっちゅ～ねん！」
と、負け犬の"覚えてろよ！"状態で、抜け殻にいちゃもんを言って庭に一歩踏み出した。

すると、バシッ！

頭に何かが当たった。

ジジジジジ！！

ぎょえーっ！　セミに頭突き喰らわされた！！


・・・おぬし、まさか深夜のあのセミではあるまいな？＾＾；