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テーマ:介護・看護・喪失(5319)
カテゴリ:母のこと・介護
どこの病院のベッドサイドにもある、縦長の床頭台。 上から順に、物置台、テレビ台、スライドデスク、引き出し、開き戸の収納スペースがある、アレ。 母の病室に行くと、その床頭台の収納部分に入れていた荷物が、全部外に出ているのだ。 何もかもである。 ざっと見た感じ、なくなってる物はない。しかも、荒らされた感じではない。 荷物をとにかく全部外に出した、という感じなのだ。 それも、私が持参していたビニール袋に入れて、ちゃんと出している。 一体、何なんやろ? 引き出しを開けてみると、白い液体が少し溜まっていた。 経管栄養剤をこぼしたんかな? (※点滴のようにぶら下げて、管を通して胃に流し込む、ミルクのような流動食) たまに母の胃から出ている管とのジョイントが甘かったりして、漏れてパジャマを汚してしまったと連絡が入ったりする。 んでも、着衣やシーツが汚れるならともかく、床頭台が濡れるということは、ぶら下げてる容器の根元から漏れたんかなぁ? そんなことを考えながら、引き出しの白い液体を拭くかどうしようか、かなり迷う私。 拭き忘れなのか、理由があってわざと拭いてないのか、さ~っぱり分からん。 ティッシュを片手に腕組みして数分、埒が明かないのでナースステーションに行ってみた。 私「荷物が全部外に出てるのは、何ででしょう?」 看「あれ、害虫駆除の薬剤なんですよ~」 私「あ、そうなんですか? じゃあ、拭いたらダメですね?」 看「今日、気温が低いから、なかなか乾かないんですよ。拭かないで下さいね」 ・・・拭かんで良かったわ^^; よくよく見ると、同室の3人の患者の荷物も床頭台から出されていた。 この人達は、身の周り品の大半をリースにしている。 だから、母に比べて私物が極端に少なくて、分かりにくかったのだ^^; 実を言うと、病院という施設はゴキブリが多い。 どんなに掃除の行き届いた入院施設でも、食物のない診療所でもゴキブリは存在する。 何故か。 ゴキブリは一般的な食物だけじゃなく、髪の毛や垢まで何でもかんでも食べるのは有名だけど、実は他にも大好物があるのだ。 それは、人間の体液。 だから、採血した後の注射器やガーゼ等、医療廃棄物が発生する所にゴキブリは必ずいるのだ。 「あの病院にゴキブリがいた! 不潔!」と、ヒステリックに騒ぐことなかれ。 院内にあるものは全て密封廃棄でもしない限り、奴らはどこかに潜んで狙っているのだ。 それにしても、母の口腔内の徹底洗浄同様、この病院は衛生面に凄く神経を使っているようだ。 病院である以上、それは当たり前のことなんだけど、現場ではなかなか実践できてないのが紛れもない事実。 神経質なまでに清潔にしてくれるというのは、有難い話である。 見舞いを終えて外に出ると、駆除業者2人が背中にタンクを背負ったまま、タバコで一服中。 「あ~、今日もシュポシュポやったぜ~」って感じ(笑) お疲れさんでしたね^^ 最後まで読んで下さって、有難うございます。
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