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カテゴリ:母のこと・介護
母の尿管にはカテーテル(管)が挿入されていると先日書いたけれど、もうちょっと詳しく言うと、その管は「バルーンカテーテル」というもの。 尿管に挿入された先端部がバルーン(風船)状になって、抜けないようになっているのだ。 寝たきりの人に使用されている、このカテーテル。 週単位での交換になるので、どうしても汚れてしまう。それが原因の感染症もあるため、病院側としてはできるだけ外したいのが実情。 転院して初めて聞いたのだが、前の病院で一度、カテーテルを外してみたことがあるらしい。 ところが、バルーンがなくなった違和感なのか、オムツにするのが嫌だったのか、理由は全く分からないのだが、母の排尿がピタリと止まってしまったそうなのだ。なので、すぐに入れ直したという。 そんなわけで、今の病院でも、引き続きカテーテルを使用している。 で、今日のこと。 母のベッドサイドに行って、何か違うなぁ・・・と思った。 すると、担当看護師が入ってきて言うには、 「Nishiko母さんのバルーン、外しました。今はオムツに順調良く出てますよ~」 あらまっ、そうなんですか!? 前日、バルーンが外れかけていて、尿が管から漏れていたらしい(オムツに出ていた)。そこで、挿入し直す前に、オムツに排尿できるかどうか一度様子を見ていたようだ。 幸い、今回は普通に出せた模様。 カテーテルはやむを得ない道具とはいえ、体にとっては異物なわけで、それが1つでもなくなるというのは良いことに違いない。 病院スタッフ数名が、口を揃えて言ってくれたのが、 「Nishiko母さんって呼びかけたら、何とか笑顔を作ろうとしてくれるし、 最近は反射もかなり少なくなってきてるし、こちらに転院して1ヶ月で随分落ち着いてきましたね」 (※自分の意思とは無関係に、体が勝手に動くこと) そう言われれば、しょっちゅう見られた反射が激減している。 声は相変わらず出ないけど、以前にも増して話そうと口を動かす。 体は首の据わってない赤ちゃん状態で、ここからの身体的な快復はかなり困難だとPT(理学療法士)に言われたけど、声に関しては何か引き出せるかもしれないとST(言語療法士)が言ってくれた。失語症が快復してくれるなら、こんな有難いことはない。 折を見て嚥下(飲み込み)のテストもしてくれるようで、ごっくんできるようであれば、いずれ胃に直結させたチューブも外せるかもしれない。 ともかく、誰の目にも分かる良好な変化があるのは嬉しいことで、先が長い分、小さなクリアを積み重ねていってくれればと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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