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テーマ:介護・看護・喪失(5321)
カテゴリ:母のこと・介護
今年に入って、完全な失語症から脱しつつある母。 「あ~」「ふぁ~」という声を頻繁に出し、時には不明瞭ながら人の名前を言ったりもする。 で、今日のこと。 ある時から、急激に「ふぁ~」と、何度も言い出した。 連続で言うのではなく、ちょっと間隔を開けて繰り返す。 何か訴えているのかと思ったが、こっちを向いていない。 しばらく観察していて、ふと気付いた。 ローカから病院スタッフの声が聞こえて、そのすぐ後に母が「ふぁ~」と発声しているのだ。 では、ローカに響く声とは、一体何なのか。 それは、ある看護師さんを探して呼びかけている声だった。 その呼ばれている看護師さん、実は、うちと同じ苗字。 母は自分が呼ばれていると勘違いして、返事をしていたのだ。 「Nさ~ん!」 「ふぁ~」 「Nさ~ん!!」 「ふぁ~」 どこかに消えたN看護師を探して、病院スタッフが何度も何度も名前を呼ぶ。 その度に母が返事を繰り返す。 思わずプッと吹き出して、「違うで」と注意もせず、N看護師が見つかるまで楽しんだ(笑) 元気な時も天然ボケ炸裂やったけど、寝たきりになってもボケは健在やねんなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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