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テーマ:介護・看護・喪失(5321)
カテゴリ:母のこと・介護
3月中旬から、母に熱が続いている。 いろんな抗生物質を点滴で投与しているが、上がったり下がったりの繰り返し。尿管カテーテル(排尿の為の管)を装着していると、雑菌が体に入り込みやすいため、恐らくそれが原因であろうというのが病院の当初の見解だった。感染症に関しては様々な原因があるから、予想しかできないというのが現状だ。 そんな中、母の主治医が代わった。なんと、2011年以降も母が継続入院できるように取り計らってくれた、あのFドクターである。 話し好きのFドクター、母の容態の説明もじっくりしてくれた。その時、母の病名一覧を見て、1つ抜けているのに私は気付いた。 「前のB病院で、腎臓結石があるって言われたんですけど・・・。 以前にも尿管結石で苦しんだことがあって、石ができやすい体質みたいです」 ドクターは「ふん、ふん」という感じで頷いてた。 そして今日、ドクターから電話があった。 母の熱が38度まで上がったので、もしやと思い、一気にできる限りの検査をしたという。すると、血液からも尿からも炎症反応が出ていて、結果、左右の腎臓と膀胱に石が見つかったというのだ。 3個もあるんか!! しかも、CTにはっきり映るほど、そこそこの大きさになっているという。 これを受けて、自力で排尿する力がない上に石が流れを邪魔をして、淀んだ尿が体内に残りやすく、その雑菌が腎臓に逆流して熱を出している可能性が高いとのことだった。 健康体なら水分を多く摂取して、歩いたりジャンプしたりして石を下げることができるが、寝たきりはそれが不可能。 では、水分を胃に多く流し込めばどうかと思うが、健康体でも飲みすぎると吐き出す。母の場合は「もう飲めない」という意思表示ができないから、吐き出すまで飲ませるのは酷とのこと。 B病院では、石を溶かす薬を投与してもらっていたはずなのだが、それをFドクターに伝えると、石を溶かす薬はないというのだ。そんな薬があるなら、同じように石を持っている患者にとっくに投与している、と。 今の病院には泌尿器科はないが(現在は内科に入院)、他病院の泌尿器科のドクターと過去に何度も連絡を取っていて、寝たきり患者の石に対する治療法はないという結論に達しているらしい。 ちょっとショック・・・。 そして、抗生物質を何度も投与しているうち、いずれ雑菌が薬に耐性を持ち、その抗生物質が効かなくなるであろうというのが、一般的な見方だ。 これが怖い。菌が全身に回って、命取りになることも充分にあり得る。 母を専門医のいる病院に転院させて、徹底的に検査をしてもいいが・・・という話を聞いて、私は唸った。 移動は母の体に酷く負担をかけるのだ。必ず熱を出す。 それに、対処法がない以上、検査結果が出たところで同じである。 加えて、転院してこの病院に戻れる保証はない。 私が転院に消極的な態度を示すと、ドクターも、 「僕も、お母さんを動かしたり、しんどい検査をさせるのは可哀想な気がするなぁ」 と言った。 いろいろ話した結果、泌尿器科の先生に話を聞いた方が私も納得するだろうと、ドクターは思ったようだ。紹介状をもらって、検査結果一式を持参の上、一駅向こうの大手病院の専門医に話を聞きに行くことになった。 対処法はないと言われるのがオチだと思うが、あちこちで話を聞くのも勉強だ。 そして、西洋医学の薬品で有効なものはないと知った今、私は漢方製剤を模索している。 現在、不幸中の幸いは、母の石が腎臓と膀胱にあること。 「七転八倒」「陣痛の次に痛い」と言われる結石の痛みは、尿管(尿路)に入った時に起こる。よって、今は痛みを感じていないので、それが救いだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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