|
テーマ:介護・看護・喪失(5321)
カテゴリ:母のこと・介護
Fドクターから連絡があって、紹介状とCTやX線などのフィルムが揃ったとのこと。 ナースステーションに受け取りに行くと、ドクターとバッタリ出くわした。 「あ、こんにちは~」 「いよぉ」 何故か、ハイタッチを求めてくるドクター・・・^^; 一緒にナースステーション内に入って、私がフィルム等一式の確認と、院外持ち出しに伴う書類へのサインをしていた時、ドクターが話しかけてきた。 「僕なぁ、一緒に行こうかなぁって思ってるねん」 「・・・・・・は?」 耳を疑った。 ドクター(しかも副院長)が一患者のために、その家族に同行するなんて聞いたことがない。同じ空間にいた看護師+ヘルパーさんも、一様にビックリしている。 「紹介状に何もかも全部書くことは不可能やから、僕が説明した方がええやろ」 母はこの病院に入って、本当に良かった・・・と、思った。 Fドクターは真剣に母のことを考えてくれている。そして、私の憂慮をも汲み取ってくれている。紹介状に書ききれなかったこと、私では説明しようのない詳しい病状、それを専門医に自ら説明しようと考えてくれているのだ。 このドクターは、医療従事者の鑑だ。 「何で行くの? 車?」(車のハンドルを持つ真似) 「はい、車で行きます」 「僕、自転車やねん」(自転車のハンドルを持つ真似) 「じゃあ、車の後ろにヒモをくくりつけて、引っ張りましょか?」(笑) 「え~っ」(のけぞり) 「冗談ですって^^; じゃあ、こちらに寄ってから」 「うん、僕を拾って行って~。 他にも担当患者さんがいてるから、場合によったら行けなくなるかもしれへんけど」 「分かりました。有難うございます」(礼) てなわけで、少々気は遣うが(当たり前)、心強い人と一緒に専門医の所へ行くことになった。 ・・・はずだったんだが! 夜9時に病院から電話が。 現在のH病院に転院してからは、こんな時間にかかってくることはなかったので、母が急変したのではないかと思って心拍数が上がった。 恐る恐る出ると、声の主は夜勤の病棟看護師。 「明日、紹介状をお持ちになって行かれますよね?」 ・・・このセリフに、どれだけホッとしたことか。 「F先生が一緒に行きたいってことだったんですよね?」 電話の彼女の声が何となく笑っているのは、ドクターの突飛な行動と表現の仕方がおかしかったんだろう。私もその表現にはちょっと笑ってしまった。 「それが風邪が悪化してしまって、明日はお休みするということなんです。 行けなくなったので、Nishikoさんに連絡してほしいということで・・・」 ずっと風邪が治らないと言っていたドクター。きっと今晩になってから具合が悪くなったんだろう。でないと、こんな時間に連絡(伝言)が来るはずがない。 そんなわけで、一人で行くことに。 明日は専門医から一方的に話を聞かされる展開になると思うが、やむを得まい。無理を押して同行してもらって、Fドクターの風邪が重症化しては困る。 相手は専門医だし、持参のフィルムを見れば、そこからかなりの情報を拾ってくれるはずだ。 過度の期待はせず、こちらが伝えたいことをきちんと伝えることにしよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|