ケースワーカー（社会福祉士）とアポが取れて、介護職員の心無い対応を話しに行った。
母の病棟担当のケースワーカーTさんは、大人しそうな女性。このTさんが何をしたというわけではないから、平和的に冷静に話を進めた。

詳細を伝えると、Tさんは特に汚れたパジャマの放置に驚いた様子だった。

「タオルの替えを忘れたのは、私にも甘えがあって大いに反省しなければなりませんが、
　排泄物のついた服を放置しておくのと、タオルを干すのと、どっちが不衛生でしょうか。
　病院の床に物を置くべきではないと思いますし、他の方も嫌がっておられます」

私の言い分に、Tさんは何度も頷いてこう言った。

「私がこうして聞いていても、おかしいと思います。　職員の言っていることは矛盾しています。
　ご家族への連絡は、密にすることになっておりますので」

Tさんは近日中に病棟のヘルパー長に連絡を取って、どういう状態になっているのか確認した後、もっとちゃんとした対応をするよう伝えるとのことだった。勿論、挨拶すらしない、目さえ逸らす態度についても話しておいたから、このことについても指導してもらえるだろうと思う。


で、その足で、母の病室へ向かった。
入浴は水曜と土曜だから、前日までに洗濯物の回収と、替えパジャマやタオルの補充をしなければならない。

ナースステーションの前を通り掛かると、4月以前から継続して残っている（でも、あんまり話はしない）ヘルパーさんに呼び止められた。

「Nishikoさん、タオルがなかったから、前に使ったタオルをお部屋で干してるんですけどね」

「は？　今日は金曜ですよね？　お風呂は明日じゃないんですか？
　（明日用の）替えのタオルは、今ここに持ってきてますけど？」

「いいタイミングで来てくれたわ、早速それを使わせてもらいますね」


・・・なんだ、それ。


部屋に行くと、水曜に使ったであろうタオルが干してあった。ヘルパーさんがそれを畳んで洗濯物の袋に入れたのだが、またそれを床に置いてある。

「タオル」と「袋」。
今のヘルパーさん達との3大トラブルのうちの2つが、今日もセットで用意されている。


いい加減、腹が立った。


「お風呂は水曜と土曜でしょ！？　それに合わせて替えを持ってきてるんですけど！？」

すると、部屋にいた看護師長のOさんが、慌てて私に話しかけてきた。

「ごめんね、基本的には水曜と土曜ってことなんやけど、
　その日の職員の数とかで前後することがあるねん・・・」


初耳やな、それ。


あのさ、私は基本的に、お風呂の前日（火曜と金曜）に補充に来てるんよ。
替えのタオルがないのは、私の怠慢みたいな言い方をしたヘルパーがいたよなぁ！？
実際は入浴の日程が変わって、補充と完全にズレてたんじゃねーか！
使用済みタオルを干すのが不衛生だ！？
日程変更は全部、あんた達の都合だろう！？


私が今にも怒鳴り出しそうになっているのを、Oさんはすぐに感じたようだ。

「タオル、これから多めに・・・倍の4枚もいらんけど、
　3枚ぐらい補充してもらっていいかな？　ごめんね、こっちの都合で」

いつも優しくて楽しいOさん。私は彼女にとても好感を持っている。その彼女が何度も謝るから、とりあえず爆発を抑えた。


これで、4月以前のヘルパーさん達がタオルを干してくれていたカラクリが分かった。
私の解釈通り、タオルが少ししか濡れなかった日もあるだろうが、前日にしか補充に来ないのを彼女達が知っていたからこそ、お風呂が早まった時は仕方ないものとして融通を利かせてくれていたわけだ。自分達の都合で日程を変えるから、私に補充を急かすようなことはしなかったのだ。

以前のヘルパーさん達がいかに心ある対応をしてくれていたか。
そして、今の人達がいかにマニュアル通りの、血の通わない対応をしているか。


去年、院内に掲示されていた、患者及び家族へのアンケート調査の結果。
全体的に満足度は高いものの、非常に不満を感じている人もいた。私にとって当時の病棟スタッフは最高だったから、不満に思っている人の気持ちが分からなかったのだが。
今年、私がアンケートに答えることがあるなら、残念ながら介護スタッフに関しては低い評価しかできん。

ああ、病院に行ったらムカつくことが待ってるのかと思うと、かなり鬱陶しい。
カムバック・・・生粋のヘルパーさん達（泣）