待ちに待った、新しい冷蔵庫を載せたトラックが家の前に到着した。

ピンポ～ン♪　　はいは～いっ♪

配送員は、20代と30代の男性2人。
軽く挨拶の後、20代が先に台所に入って、例のアメリカ製冷蔵庫を見た。

「ははぁ、これですね。えーっと、コロはついてないんですよね？」
「あ、ついてました」

実は数十分前に、コロ（移動に便利な車輪）がついているのが確認できたのだ。
（もっと早くに確認せぇっちゅ～ねん＾＾；）

「そうですか、じゃあ、ちょっと楽かな」

ちょっとホッとしたような、嬉しそうな20代。


さて、いよいよ搬出ショー。
冷蔵庫の両側に腕が入るスペースがなくて、一体どうやって出すのか。しかも、30代がまだ台所に入ってきてないのに、1人で始めようとしている。

どんな職人技を見せてくれるのか、ワクワクするぅ＾＾


この冷蔵庫、上から下まで観音開きの2ドア。
20代が、その2枚ともを半分だけ開いた。そして、しゃがんでドアの最下部を持った。
腰を浮かせて、冷蔵庫の前面を僅かに持ち上げたかと思った、その瞬間。

でっかくて重い冷蔵庫が、いとも簡単にスルスル～ッと滑り出てきたのだ！！

「うおぅ！！！」（※20代の掛け声ではなく、私の声）

底辺にコロがあるかないかで、移動や設置の手間が雲泥の差じゃないか。これさえあれば、冷蔵庫の両脇に腕が入るかどうかなんて関係ないわね。

「やっぱりプロは違いますねぇ。店員さんの言ってた通り」
「そんなこと言うてました？　店はすぐそういうこと言うんですよねぇ＾＾；」

いやいや、やっぱプロっすよ、うん。

ここで30代の人が呼ばれて、ようやく台所に入ってきた。
どうやら、歳は上でも新人さんらしい。全然関係ないけど、佐藤二朗にそっくりで、ツッコもうかどうしようか迷ったりして（笑）


少しでもスリム化して出しやすくするため、冷蔵庫のドアを2枚とも外した。
ドアを運び出した後、床に厚手の布を引いて、その上に冷蔵庫本体を載せる。そして、布を引っ張って床を滑らせ、玄関まであっという間に移動。
そこから、2人で抱えて外へ。

早っ・・・！


そして、私の前には、じゃじゃ～ん！

約20年ぶりに現れたコンセントが・・・・・・お久しゅうございます。

一番奥にあるのかと思ってたら、左横にあった。しかも、結構手前やんか。
それが見えないほど、冷蔵庫が左右の壁に近かったのだ。本体と壁にがっちり挟まれた電源プラグ、さぞかし窮屈だったことだろう（泣）


撤去後は、埃やらゴキの死骸やらでドン引きするぞ・・・と思っていたら、意外や意外。
タンスをどかせた後が綺麗なのと同じ、大して汚れてないのだ。昨今の冷蔵庫と違って、床と本体底面にほとんど隙間がないものだから、埃がさほど入り込まなかったようだ。

壁は左右、後ろとも多少汚れてたけど、どこも雑巾でサッサッサ～と拭いただけで完了。
ほうきとちりとりを用意してたけど、虫のミイラがなかったから出番なし。
（↑これが一番ホッとしたわ＾＾；）


そしてそして、とうとう新しい冷蔵庫が・・・・・・カモ～ン！＾＾

んまぁ、スリムだわ！（今度は両脇に腕が2本入るぞ）
んまぁ、カッコいいわ！（前のは黄色っぽい色、今度のはシルバー）

容量は少なくなって、以前の半分ちょっとぐらいしか入らないけど、冷蔵庫は冷えてナンボ！　使いやすくてナンボよ！！

「さっきの冷蔵庫、今までで一番大きいですか？」

20代にそう聞いてみると、

「いや、もっと大きいの、ありましたよ。
　おんなじアメリカ製でGMって会社のでしたけど、鉄の塊か！？っていうぐらい、
　大きくて重かったです」

ほほぅ、上には上がおるんや・・・。うちのが一番重かったら申し訳ないと思ってたけど、じゃあ、そんなに気にすることもないか（笑）

てなわけで、搬出搬入作業が無事に終了したのであった。


配送の2人が帰った後、冷蔵庫を眺めてみる。

・・・ん？　微妙に歪んでる？

キックプレート（下部のカバー）を外して、調節脚（固定のネジ）を緩めて、クイクイッと動かしてみた。

ぬおっ！　コロがあると、ほんまに簡単に動く！！
運ぶのはともかく、設置は女でも余裕でできるやん！
引越し屋に転職すっかな？（無理）


冷えるのを待って、クーラーボックスに避難させてた食材を冷蔵庫に入れた。
それから、そそくさと近所のスーパーへ。

何でって・・・冷凍庫にアイスクリーム入れてみたいやん！（笑）


そして、それから数時間後。
お風呂上り、Doleの「もりだくさんフルーツ」バーを出して食べてみた。


・・・んがっ！　石みたいに硬いがなっ！！＾＾；


いやいや、ええねん、ええねん。
今までのマックシェイク状態を思えば、この衝撃はかえって快感やわ（笑）