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テーマ:介護・看護・喪失(5321)
カテゴリ:母のこと・介護
夕方に携帯が鳴った。着信音は母の病院専用のだ。 前の病院にいた時は、この音が鳴る度に「危篤か!?」と心臓がバクバクしたが、今は「何の用やろ?」って感じだ。 出ると、看護部長からだった。 ケースワーカーから先日電話があって、話し合いは特に席を設けなくても、私が病院に行った時にNSを覗いて、看護部長を呼べばいいことになっていた。 部長も忙しいだろうから、いつ頃来院するか聞きたいのかな?と思ったが、違った。 「Nishiko母さん、お風呂が一日早くなって、今日入っていただいたんです。 洗い物が沢山出ましたので、お知らせしようと思いまして。 それと(排泄物が付着した)汚れ物が出た時のために、 小さい袋も何枚か持って来ていただけますでしょうか。よろしくお願いします」 ほえ~、お風呂が早まったのと洗濯物が多いぐらいで、わざわざ電話? それとも、小さい袋がメインの話? まぁ、どっちでもいいんやけど。 この時に例の苦情を言おうかと思ったけど、これは顔を見て言う方がいいと思った。 だって、たかが電話一本するかしないかで反論されて喧嘩になったら・・・ 電話じゃ気が済めへんやん!(笑) 汚れ物を入れる小さい袋ぐらい、そっちで用意してくれてもええんちゃうか?とも思うが、指定の病衣を利用しない場合は、何でも家族がやらにゃならんのだろう。袋ぐらい買い物すれば手に入るし、ディスカウントストアで100枚買ったとしても、大した額じゃないし。 で、今日はタオル等の補充に行く予定だったから、それから1時間ほどして病院へ。 確かに、洗濯物はてんこもりだった。酷い汚れ物はない模様。 母に少し話しかけた後、今日のうちに看護部長と話をしてしまおうと、すぐさまNSに向かった。すると、カウンター越しにFドクターの姿が。 「あ、先生、こんにちは~^^」 「・・・・・・?」 「ん?」 「・・・あ?・・・ああ! Nishikoさんかいな!」 何で分からんの?^^; 「いやぁ、その、あれ・・・いやいや、あのね・・・」 「はい?^^;」 「いや、違いますねん。パッと見た時に、 "あれ、高校生がいてるな。学校はもう終わってる時間? どなたかいな?" そう思ったんですわ」 「ええーっ!?」 「よく見たらNishikoさんやから、ビックリした」 「マジですか!?」 「0.5秒ぐらいやけどね、そう思ったん(笑)」 社会人になってから、女子高生に間違えられたことはないぞ?^^; 「あ、もしかして髪を切ったせいかも?」(2日前に切った) 「ああ、ほんまやね、そのせいや。それにこの前よりも顔色がええし、肌に艶がある」 「もっ! 先生、嬉しいこと言うてくれはる!」 「そう見えたんも、0.5秒ぐらいやけどね(笑)」(また言うか) 「じゃあ、今度は10秒ぐらい間違えてもらえるように頑張りますわ(笑)」 と、相変わらず本題とは別の話で盛り上がる。 「先生、看護部長さんは、今いらっしゃいますか?」 「ちょっと用事で本部まで出かけてしもうたなぁ・・・何?」 「この前のことで・・・」 すると、ドクターがわざわざNSから出てきた。 「便のついた洗濯物が出た時は、電話して下さいってお願いなんですけど」 「あ、それね。そら、尤もな話や。放置したらあかん」 「その日にお電話いただければ当日に、遅くても翌日には取りに行けますので」 「うんうん。毎日来てはるんならええけど、そういうわけにもいかんからね」 NSから母の病室に移動して、2人で母のベッドサイドに立った。 「その汚れ物って、いつも何処に置いてはるの?」 「この、枕元の袋に入れてるんですけど」 「ああ、ここね・・・これから僕も気をつけて見ときますわ」 えええっ!? そんな、副院長に洗濯物チェックなんて頼むわけにいかん!!^^; 「いやいや、先生、そんなことまでしていただかなくてもいいです!」 「そう? ・・・じゃあね、僕から看護部長に言うときますわ」 前回に続き、再びマジっすか!? だって、副院長から「電話するように」って言われたら、現場は従わざるを得ないっしょ? ああ、有難いなぁ・・・。 いつもニコニコしてるから"仏のF"って言われてるみたいやけど、私には神様やわ。 ドクターがNSに戻って、私はルンルン気分(死語)で母に話しかけていた。 そこに、4月以前から引き続き、この病棟に残っているヘルパーのRさんが。 「あら~、今日ねぇ、Nishiko母さんに"娘さんが来るかなぁ?"って言うてたところ。 Nishiko母さん、良かったねぇ^^」 Rさんは私に声をかけた後は、必ず母にも話しかけてくれる。 やっぱり、母の入院当初からいるヘルパーさんはいい!! すると、Rさんが私に微笑みながら言った。 「今後も何か気になることがあったら、遠慮なく言うて下さいね」 私の苦情がヘルパー職員に伝わっているというのが、これで確信できた。実際、自発的に挨拶するヘルパーも増えてきているのだ(相変わらず、できないのもいるけどね)。 親切なRさんに、深々と頭を下げてお礼を言った。 てなわけで、本当に災い転じて良い方向へ向かっている模様^^ パジャマが排泄物で汚れないに越したことはないけど、寝たきり患者は便秘になりがちで、その治療薬を使用した時にオムツから漏れることが多いみたい。母の便秘も酷いみたいだから、きっとまたあるだろう。 さぁ、その時に現場スタッフからどういうアクションがあるか、女子高生Nishikoからの報告に乞うご期待(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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