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テーマ:介護・看護・喪失(5321)
カテゴリ:母のこと・介護
外出先から帰ると、留守電が入っていた。 声の主は、母の入院している病棟の看護師長Oさんだ。 (話し合いをすることになっていた看護部長とは別人) 年齢は多分40代。明るくて人懐こい性格で、私は彼女をとても好意的に思っている。 メッセージを聞くと、母のオムツから便が漏れ、またパジャマが汚れたらしい。 またか・・・と思いつつ・・・、 ん? 連絡してくれるようになったんや!? Fドクター、ちゃんと指示を出してくれたんやなぁ^^ で、早速、汚れ物を取りに行った。 NSを覗くと、そのOさんが座ってカルテを見ていた。 「難しい顔してる~(笑)」と、私が言うと、ぱっと笑顔に変わった。 「いやっ、久しぶり! 電話させてもらったんやけど、また漏れてしまってん。 軽く洗っといたんやけど・・・ごめんなぁ」 「え、洗ってくれたん!? 持ち込みは洗わん方針やのに?」 私が喜ぶと、Oさんは首を横に振った。 「いや、軽くやで。大まかなのしか落としてないねん」 「それでも嬉しいわ~!」 私がそう言うと、Oさんはやけに嬉しそうな顔をした。 そして、一緒に母の病室に移動。 そこで、Oさんが事の詳細を聞いてきたから、汚れたパジャマを2回放置されたことを伝えた。その上、2回目は汚れていない上着まで一緒の袋に入れられたことも。 看護師として排泄物を放置するということは考えられないようで、Oさんは顔を歪めた。 Fドクターといい、ちゃんとした医療従事者は、ヘルパー側の非を認めてくれる。常識が通る病院で良かった。 実はOさん、この件に関してかなり悩んでいたらしい。 「何か知らんけど、全然会えへんかったやんか? Nishikoさんがめっちゃ怒ってるんちゃうかと思って、物凄い気になっててん。 でも、用もないのに"元気?"って電話するわけにもいけへんし(笑) 気になるんやけど、きっかけがないから、どうしようって思ってたんよ。 そしたら今日、パジャマが汚れたから、私がすぐに電話してん。 そやけど留守電やったからガッカリして、いつ会えるんやろうなぁって思ってたんよ。 でも、全然怒ってなかったから良かったわぁ」 だから、私が普通に声をかけると嬉しそうな顔をしたんか・・・。 Oさんがパジャマを放置したわけじゃなし、怒れへんって(笑) そして、Oさんが続けて言った。 「ごめんなぁ、若いヘルパーが至らなくて・・・。 これからは、もうケースワーカーを通さんと、直接私に言うて。 人伝に聞くのと直接聞くのとじゃ全然違うし、部長には責任持って私から話すから。 現場を指導していくのも私の仕事やもん。 何でも言うて!^^」 Fドクターといい、Oさんといい・・・何て有難い人達や(泣) 看護師さんの面々は春に若い人の異動があったけれど、ベテランさんは異動がなかった。 いいヘルパーさんの大半がいなくなってしまった中、仲良くしてもらっている看護師さん達が残留してくれているのは、私にとって非常に嬉しいことなのだ。 「もっとちょくちょく来てよ~。ほんまに嫌われたんかと思ったやんか~」 「嫌ってないよ~。愛さえ感じてんのに(笑)」 「いや~ん、ほんまぁ?」 がははは!と笑っていると、 「あーーーーーーーーっ!!!」 ローカから、でっかい叫び声が。 見ると、部屋のドアの所に、別の看護師Mさん(彼女も40代かな?)が私をビシ~ッと指差しながら立っていた。 「全然顔見せんで、何してたんよ! 私のこと避けてたんやろ!」 「うん、そうそう!^^」 「腹立つわ~。19日の夜勤の時、夕方に来るかと思って待ってたのに」 「Mさんが待ってるやろうと思って、来ぇへんかってんやん^^」 「いやっ、やらし!(笑)」 こういう会話をしてると、4月以前の雰囲気に戻った感じでええなぁ^^ 以前はこれにヘルパーさんも入ってきて大盛り上がりやったけど、今の新顔ヘルパーにそれは期待できん。 とにもかくにも、電話連絡が入るようになっただけでも「よっしゃ!」って状態なのに、却下されたはずの"軽くでも汚れを落としてほしい"って希望まで叶えてくれるとは。 当日に電話してくれるんだから、無理に洗ってくれなくてもいいんだけど、大きな汚れを取り除いてくれていると凄く助かる。 今後、若いヘルパー職員が少しでも高い志を持ってくれるようになればいいけど、果たしてどうなることやら。 けど、心ある看護師さんやヘルパーさんがいてくれるから、まぁ大丈夫でしょう^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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