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カテゴリ:母のこと・介護
告別式の挨拶でも触れたけれど、母が息を引き取って、約4時間後のこと。 私が葬儀の打ち合わせで葬祭場にいる間、親族が自宅の留守を預かってくれていたのだが、 私が打ち合わせを終えて朝方に帰宅するや否や、聞かされた話。 「夜中の3時頃、Nishikoからいつ電話があるか分からんし、ここ(居間)におってん。 そしたら、目の前の雨戸をドンドンドンドン叩く音がしたんや。 風が吹いてるわけでもないし、おかしいなぁって思ってたら、 急に部屋の温度がサーッ!て下がってん。 そしたら、今度は(背後の廊下に通じる)ガラス扉が揺れる音がして、 廊下から足音がしたかと思ったら、階段を上って二階に上がったんや。 二階を横断して、端っこの部屋を長いこと歩き回ってた。 ラップ音じゃなくて、ほんまに人が歩いて響く、ゴトゴトギシギシいう音や。 しばらくしたら、今度は(一階の居間の)隣の部屋で気配がして、それで消えた」 間違いない、母だ。 急に動けるようになって戻ってきたものの、 玄関は鍵がかかっているし、雨戸は全て閉まっている。 だから、灯りの漏れている居間の雨戸を「入れて~」と叩いたんだろう。 ところが難なく入れた。 部屋の温度が下がったのは、母が居間を横切ったからだ。 そして、二階に上がって、階段から一番離れている端っこの部屋へ。 その部屋こそ、母の寝室なのだ。 そこで長いこと動き回ったのは、明日しようと思っていたこと、 また今度しようと思っていたこと、全てを放置したまま倒れたため、 気になることが沢山あったのだろう。 足音は、結構早足だったらしい。 母は小走りするのがクセだった。 深夜に家中を歩き回って安心したのだろうか。 私が早朝に帰宅して以降、母の気配を感じたことは一度もない。 四十九日まではこちらの世界にいると言われるけれど、全く気配がない。 もう成仏したのかも・・・? いやいや、きっとあちこち飛び回っているに違いない。 自由になって嬉しくて、自宅に戻ってくる暇がないのだろう。 今日、母がしょっちゅう一緒に遊びに出かけていた、Kさんと会った。 すると、彼女がこう言った。 「この前、Nishikoちゃんのお母ちゃんの夢を見たんよ! 入院してる時の姿じゃなくて、元気な時の姿やねん。 雪が降ってる中で桜を見てる、不思議な夢やった。 いっつも一緒に花見に行ってたから、夢でも誘ってくれたんやわ」 お母さん、やっぱり動き回ってるねんな^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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