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2008.05.16
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カテゴリ:母のこと・介護

キャッシング

母の七七日法要(四十九日)が済んで、早や3ヶ月。
納骨に行こうとすると、相変わらず雨になる。
生前、母が指定していた、自宅から車で30分かからない場所の納骨堂なんだけど、
どうにも自宅から別荘へ移るのがイヤみたいだ^^;

そこで、考えた。

母がこの世に生きた証し(遺した有形のもの)は、写真や本や様々なものがあるけれど、
母でしかないものといえば、やはり骨だろう。

その遺骨を全て別荘に移動させるというのは、
母にとっては自分だけ引越しを余儀なくされているような気がするのかもしれない。

楽しい思い出と同じくらい、辛くて苦しい思い出が多いであろう、この家だけど、
一所懸命頑張ってきた、そして必死で2人の子供を育ててきた家だ。
思い入れがないはずがない。

そこで、小さな蓋付の陶器を買ってきて、そこに遺骨の一部を移した。
これなら、納骨しても母の体はこの家に残る。

やっとのことで別荘へ(1) 08/05/16


昨日は、奈良に引っ越した後輩Mちゃんが、わざわざ母に手を合わせに来てくれた。
「一回もお見舞いに行かれへんかった」と、ずっと後悔していた彼女。
母の喜びそうな、鮮やかなピンク系の花束を持って来てくれた。

「まだ納骨に行けてないねん。必ず雨になってさぁ」と言うと、
「お母ちゃん、わがまま言うたらあかんで~(笑)」と、遺影にツッコむMちゃん。

母とよく喋っていたMちゃんが来てくれて、きっと喜んでいることだろう。

遠い他県在住の人を除いて、仲良くしてくれていた人達のほぼ全員が、
お通夜から昨日までの間に拝んでくれた。
分骨もしたし、そろそろ納骨に行けるかもしれない、そう思った。



そして、今日。
見事に晴れた。

昨日Mちゃんが帰ってから、仏壇と母の遺影に向かって、「納骨に行くよ」と宣言していた。
イヤなら、また雨を降らせたはず。
どうやら納得してくれたようだ。

Mちゃんから、「今日は快晴やね晴れ良かったスマイル」と、早朝にメールが。
納骨予定の日に限って言えば、3ヶ月越しの快晴だ。

母の遺骨を車に乗せて、納骨堂へ。
いずれ宗教が変わるだろうから、喉仏はお寺に入れずに一緒に納骨した。

祭壇には写真(満面の笑顔でピースする、母らしい一枚)、
枯れないように特殊加工された花(5年ぐらいは余裕でもつらしい)、
そして、好きだった「奥の細道」と「万葉集」の本を置いた。
「奥の細道」には、母の字で書き込みがびっしりある。
勉強しまくった、大切な大切な本だ。
別荘で休憩していても、この本さえあればゆったり過ごせるだろう。

やっとのことで別荘へ(2) 08/05/16

まだちょっと寂しいから、もう少し何か置いてあげようと思う。
「平家物語」の本とか、自宅寝室にある犬の置物とか。
食べるのが好きだったから、食玩の食べ物シリーズでも並べてあげようかなぁ(笑)

とにもかくにも、これでようやく一区切りがついた感じだ。






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Last updated  2008.05.19 23:40:15
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