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テーマ:人間関係(927)
カテゴリ:ご陽気な日常ネタ
下叔父に対して、実はちょっと警戒していた。 母が倒れて3度目の正月(亡くなる1週間前)、上叔父が数年前の出来事を穿り返していちゃもんをつけてきたことがあるのだが、それに下叔父が同意したのだ。 けど、後日、下叔父に会った時に、 「何年も前のことを持ち出されて気分悪いわ。 何を今頃言うとんねん。文句があるんやったら、その時に言えや。 Kさん(下叔父の内縁の妻)がおったから、抑えたものの・・・。 今度はキレるから。その時はセーブ効かんようになるから止めてや」 と、牽制を交えてボヤくと、私を宥めてきた。 それに、下叔父は以前から何度も「俺は兄貴みたいな人間は嫌いや」と言ってたから、先の件で胸に一物はあったものの、とりあえず関係を拗らせることなく維持していたのだが。 私の母が上叔父を心底嫌っていたのを、下叔父は知っている。 祖母が生前、母と下叔父さえ仲良くしてくれればそれでいいと言っていたことも。 上叔父のねちっこい性格に、近親者が匙を投げていたのだ。 そして今、姪である私までもが不満をぶちまけている。 上叔父に問題があるのは明白だ。 にも拘らず、下叔父は掌を返した。 自身があれほど嫌っていた、上叔父サイドについたのだ。 何が豹変の原因なのか、いろいろ考えて思い当たったのが、これ。 もう世話になっていないからだ。 というのも、下叔父が内縁の妻Kさんと同棲を始めたのが約4年前、まだ私の母が元気な頃。 Kさんは高校生の息子さんと2人暮らしで、市から母子家庭の手当てを受けていた。 母子手当ては子供が高校を卒業するまでもらえるのだが、下叔父がそこに住民票を移すと手当てが受けられなくなる。 だから、実際は3人で暮らしていても、下叔父は別の場所に住民票を置かなければならなかった。 けど、住民票の為だけに、住みもしない部屋を借りて家賃を払い続けるのは勿体無い。 そこで、下叔父は母に頼んだ。 「姉ちゃんの住所に、別世帯として住民票を置かせてくれへんか」と。 母は、「自分はいいけど、娘にも聞いてみる」と答えた。 私的には特に問題ないと思ったから、下叔父は書類上、うちの同居人になった。 それ以降、役所関係から連絡が入れば電話し、郵便物も一旦こっちで管理して、溜まれば連絡した。 定期的に届く重要な郵便に限っては、届けばすぐに教えてほしいと言われていたから、その通りにしていた。 母が倒れてからは、私がこの仕事を引き継ぐことになったが、下叔父はそれに対して感謝の意を表していたから、面倒と思いつつもやり続けた。 必然的に会うことが増えて、本音で話すようになったし、お互いの気持ちを汲むという、至って良好な関係ができていた。 そして、昨年1月に母が亡くなって、同3月にKさんの息子さんが高校を卒業。 下叔父から住民票をKさんの家に移すという連絡が入り、数年に亘ったこの作業も終わった。 すると、母の初盆辺りから、下叔父の態度が徐々に変わり始めた。 それまでは母のことを相談したり、上叔父に対する不満を言うと、下叔父はきちんと私の話を聞いていた。 それが、私の言い分を聞かなくなり、上叔父寄りの考えを押し付けてくるようになったのだ。 ある意味、分かりやすい。 役所からの連絡や郵便物の取りまとめ等、煩雑な作業を頼んでいるうちは頭が上がらないが、住民票はKさんの所に移したのだから、もう負い目はない。 そして、今までは直系の血縁である姉(母)と仲良くできていたから、兄(上叔父)を避けてもさほど問題なかったし、侮蔑もできた。 ところが、両親に続いて姉にも死なれて、直系が兄しかいなくなった。 両親が死んでから、法事やら何やらで訪れることが多くなった兄宅。 兄と仲良くしておかなければ、居心地も立場も悪くなる。 下叔父は、兄と姪を天秤にかけた挙句、どっちを優先させれば今後都合が良いかを考え、恩義やそれまでの関係を全くなかったものにして「血」を優先したというわけだ。 私は血縁であろうがなかろうが義理人情や恩義を優先する人間だが、どうやらそんなものはクソ喰らえのようだ。 そっちがそのつもりなら結構。 こんな内股膏薬みたいな人間を、私は唾棄する。 そこで、ふと思った。 年齢の順番で言えば、母の次に死ぬのは上叔父だ。 そうなると、下叔父にとって次に血の濃い関係者は、甥と姪ということになる。 下叔父には甥と姪が計5人いて、内訳は上叔父に3人の子供。 そして、母が産んだ私と、私の弟だ。 上叔父の子供は、一番上(長男)が引きこもり、真ん中(長女)は20歳でできちゃった結婚の挙句に離婚で出戻り、今は子育てよりも仕事漬け。 一番下(次男)は結婚で出て行ったきりで、数年に一度会うか会わないかのレアぶり。 3人とも接触の機会が極端に少ないため、下叔父が彼らと将来的に付き合っていくのは至難の業だ。 私の弟は、母の死去をきっかけに私と連絡を取るようになっているが、親戚とは連絡を取ろうとしない。 当然、下叔父とも疎遠。 さて。 この5人の中で、下叔父が一番まともに付き合えそうなのは誰か。 私しかいない。 そうなった時のことを考えているのか、こいつ。 慌てて関係修復を試みたって無駄。 私は一度敵に回った人間は絶対に容赦しない。 上叔父が死んだ時が見ものだ。 そして、今日。 下叔父からメールが届いた。 「Nishiko、今日Nishiko母の墓参りに行ってきました、 佛様と家族円満に過ごして下さいお願いします。」 ・・・・・・文章も、絵文字を入れる箇所も意味不明。 電話で怒鳴り合った日、夜だったから酒がちょっと入っていたのかも知れないが、言い過ぎたと思うなら先に謝れ。 それとも、勝手に水に流しとんのか? 「寒い中、わざわざお参りして下さって有難うございました。 Kさんにもよろしく御礼を伝えて下さい」 本当は返信する必要はなかったが、Kさんにはお礼を伝えなきゃならないから、今まで一度たりとも使ったことのない敬語で返信した。 普通なら、よそよそしい文面に何かを感じるはずだ。 あとは一周忌を終えて、いただいたお供え物を分けて、宅急便で送りつければ終わり。 絶縁するが、万が一でも口出しができないよう、改宗も検討した方がいいかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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