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分太郎の映画日記

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2007.02.09
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新文芸坐で「名匠 吉村公三郎の世界」が開催中だが,昨日は『四十八歳の抵抗』と『電話は夕方に鳴る』の2本.どちらも未見だったので,某試写会を蹴って観に行く.

『四十八歳の抵抗』は石川達三の読売新聞連載小説を映画化したもの.自分自身が標題の年齢に近くなってきてはいるが,今ひとつ主人公(山村聰)に共感できず.ふだん,そんなにやることないかなぁ.船越英二が意味深な狂言回しとして活躍するので,どんなオチがつくのかと思っていたら,ちょっと拍子抜け(どうやって様々な情報を入手していたんだろう?).それにしても,この年にデビューしただけあって川口浩が若い.

『電話は夕方に鳴る』は吉村監督作品としてはたぶん珍しいコメディ(佳作『婚期』などもあるけど).瀬戸内海に面するある市の市長宅に一通の脅迫状がもたらすドタバタ劇だが,いまひとつ空回りしている印象はぬぐえないかな.

『四十八歳の抵抗』
【製作年】1956年 日本
【配給】大映
【監督】吉村公三郎
【脚本】新藤兼人
【出演】山村聡,杉村春子,若尾文子,小野道子,川口浩,船越英二 ほか

『電話は夕方に鳴る』
【製作年】1959年 日本
【配給】大映
【監督】吉村公三郎
【脚本】新藤兼人
【出演】千田是也,村瀬幸子,川崎敬三,毛利充宏,大和七海路,仁木多鶴子,伊藤雄之助 ほか





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最終更新日  2007.06.08 15:53:07
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