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分太郎の映画日記

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2007.06.20
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 いで湯(温泉)の町を舞台に、島倉千代子の歌にのせて綴られる歌謡メロドラマ。
 東京・阿佐ヶ谷のラピュタ阿佐ヶ谷にて開催中の「映画×温泉 湯けむり日本映画紀行」での上映を鑑賞。

 『いで湯の姉妹』 評価:☆☆

 時間的には47分だから、この特集上映の前に開催されていた「SPパラダイス」向きの作品とも言える。
 話的にはたわいのないもので、温泉町と焼き物との関係をもう少し上手く演出してあると、主人公の苦悩もより浮き彫りにされて、良かったと思うのだが、時間が時間だけに難しいところか。

 本作の見所は、島倉千代子と若山セツ子の姉妹かな。

 (私のイメージでは)演歌歌手の大御所、島倉千代子はこの前年にレコードデビュー(『この世の花』、同名の映画の主題歌)。略歴を見ると、以降3年間くらいは映画にもかなり出演していたみたい。
 本作では非常に可憐な姿を披露しているが(演技は今ひとつ)、彼女が河原で歌いながら洗い物をしていてスカウトされる場面での当の曲は、前年のヒット曲『りんどう峠』。
 

 若山セツ子は、東宝ニューフエイス第1期(三船敏郎や久我美子)。私的には、三船のデビュー作『銀嶺の果て』(1947年)における山小屋の少女役や、大ヒット作『a href="http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/0471d589.98604c29.0471d58a.435f6b7d/?pc=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fguruguru2%2ftdv-2919d%2f&m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2fguruguru2%2fi%2f10023913%2f" target="_blank">青い山脈』(1949年)のお茶目な女学生役、成瀬巳喜男監督の『薔薇合戦』(1950年)における次女役(長女が三宅邦子、三女が桂木洋子)あたりが印象的だが(もう一つ『ゴジラの逆襲』も)、一番の当たり役は、マキノ雅弘監督の「次郎長三国志」シリーズにおける次郎長の女房・お蝶だろう。

 ただ、1953年の第六部でお蝶が死んで以降、あまり役に恵まれず、この『いで湯の姉妹』を撮影した1956年に谷口仙吉監督と離婚、躁鬱病に罹って以降は出演がぐんと減ってしまい、1985年に入院中に自殺したとのこと。
 本作の芸者役では、非常に好演していて、リアルな庶民派女優という幹事で好きなタイプではあったので、惜しいことをしたと思う。

 出演者のファンの方は機会があれば是非どうぞ。


【あらすじ】(ネタバレあり)
 北陸の山々に囲まれた山中温泉。
 父が病に倒れ、家業の塗絵焼を手伝うため、東京の美術学校に学んでいた鹿島隆が帰郷してきた。駅まで迎えにきた幼なじみの千代と隆が橋にさしかかると、千代は河原にいる姉・清香に声をかける。その姿を見て、隆は愕然とする。清香は芸者になっていた。隆と清香は想い合った中だった。
 家に帰った隆は、父親と再会。その夜は、旅館の主人・酒井を訪ねて塗絵焼の談義を弾ませる。帰りしな山中名物の獅子踊りを見物するしていると、踊り手の中に清香がいて暗然とする。
 隆は、以前から考案していた新型の花瓶を作りはじめる。千代は隆を手伝ううちに、ほのかな恋心を抱く。失敗が続く中、ようやく試作品に成功。しかし、その新しい焼物は周囲にはまったく受け入れられなかった。一方、河原で洗い物をしていた千代が口ずさんでいた歌に、折から宿泊に来ていた作曲家の原田が興味を抱き、千代に声をかけるが、彼女は逃げ出してしまう。
 隆の新作焼物を、千代が姉に頼んでお客に買わせようとするが、それを知った隆は怒って外に飛び出すとが、橋のところでで清香と偶然に再会する。清香は、記念の品として彼の新作を購入するつもりだったこと、兄の事故の賠償で芸者になるしかなかったことなどを語ると、そのまま逃げるように離れていってしまう。隆は自責の念に打たれ、酒井に仲介を頼んだ。芸者を嫁にはできないと反対していた父も、酒井が一旦養子にするということで、二人の結婚を承諾するのだった。
 隆と清香のことで傷心の千代は、レコード歌手となるべく原田の元へ上京することを決心するのだった。


『いで湯の姉妹』

【製作年】1956年、日本
【製作・配給】東宝
【監督】小田基義
【原作】竹中弘祐
【脚本】村田武雄
【撮影】鈴木斌
【音楽】古賀政男
【出演】沖諒太郎(鹿島隆)、三津田健(鹿島の父:南風)、島倉千代子(北川千代)、若山セツ子 (千代の姉:清香)、本間文子(千代の母:たき)、高田稔(旅館の主人:酒井)、若原雅夫(作曲家:原田)、左卜全(木樵の権助爺さん) ほか


DVD
『銀嶺の果て』

DVD
『青い山脈 前後編』

DVD
『ゴジラの逆襲』

島倉千代子CD
『古賀メロディを唄う』





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最終更新日  2007.06.21 17:00:33
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