|
テーマ:昔の日本映画(74)
カテゴリ:日本映画(1941~50)
★メモ程度の記載です。ご了承ください★
一昨年(2005年)の(いまは無き)三百人劇場での吉村公三郎特集、そして今年2007年2月の東京・池袋の新文芸坐での同監督特集によって、吉村監督の代表作はだいたい鑑賞したつもりであるが、せっかくなのでソフト化されている作品も見ておこうと、ビデオを借りて鑑賞。 タイトルの「續」の字は、一般には「続」とシルされているが、映画では旧字表記であったので、ここでもそれを踏襲した。 『續・南の風』 評価:☆☆ 前編にあたる『南の風』には「瑞枝の巻」というサブタイトルが付いていたが、後編(続編)には何も付いていない(「お玉の巻」が予定されていたのだろうか?) 全編が軽快な佳作だったの後編も楽しみに見たのだが、ちょっと外しだった。 意気揚々と迎えた西郷隆盛のご子息というのが詐欺とわかって、結局、佐分利は一文無しに。笠智衆と天草へ傷心旅行に出る。そこでシンガポール時代に一緒に生活していた女中の水戸光子と再会、彼女は36歳も年上のフランス人と結婚していて、現在は夫の看病にいそしんでいる。ここでロマンスがあるかと思いきや特になし。瑞枝もどこかへ消えてしまって、全体としてかなり中途半端な作りであった。 吉村監督の演出は、前編と同じテイストで悪くはないので、脚本の問題か。 『續・南の風』 【製作年】1942年、日本 【製作】松竹 【配給】映画配給会社 【監督】吉村公三郎 【原作】獅子文六(朝日新聞連載「南の風」) 【脚本】池田忠雄、津路嘉郎 【撮影】生方敏夫 【音楽】早乙女光 【出演】佐分利信(宗像六郎太)、高峰三枝子(島瑞枝)、水戸光子(お玉:シンガポール)、斎藤達雄(敬天堂:六郎太の伯父、シェン・チップ)、河村黎吉(瑞枝の父・半蔵)、葛城文子(六郎太の母・春乃)、文谷千代子(六郎太の妹・康子)、横尾泥海男(ニエック・スオイ)、日守新一(眞杉)、飯田蝶子(鹿児島の屋敷の婦人・お鹿)、泉啓子(おでん屋水玉の少女)、山科公子(宗像家の女中) ほか お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.06.14 12:40:39
コメント(0) | コメントを書く
[日本映画(1941~50)] カテゴリの最新記事
|
|