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分太郎の映画日記

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2007.05.21
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カテゴリ:韓国映画
 『ボイス』『友引忌』『コックリさん』などを撮った韓国唯一のホラー映画監督、アン・ビョンギによる最新作。原作は、韓国での人気マンガ『アパート』(とのこと)。
 本当に久しぶりに訪れた東京・池袋のシネマサンシャインにて公開3日目に鑑賞。

 『アパートメント』 評価:☆☆☆

 アン・ビョンギ監督の名前を見て、一時期、劇場公開される韓国映画の大半がホラーであったとき(2003~2004年ころ)があったことを懐かしく思い出した。
 その監督の作品の中では、第2作目『ボイス』はホラーの秀作と思うが(私のお気に入り女優ハ・ジウォンが主演だし)、『友引忌』と『コックリさん』はちょっと外しだった、かな(本作もそうだが、女子高生を活かすのが苦手な感じがする)。

 最新作の本作は、『ボイス』のように主人公をキャリアウーマンに設定して、アパートという限定された空間でのサスペンスタッチのホラー映画だ。


【あらすじ】
 仕事で疲れきってマンションに帰宅してきたオ・セジンは、向かいに建つアパートのすべての照明が、今日も、夜9時56分になると一斉に消えるのを目撃する。翌朝、日課のジョギングから戻ると、手首を切って自殺した女性の遺体が運ばれるところだった。
 その夜、上司に仕事を批判され傷ついた彼女は、帰りの地下鉄のホームで、飛込み自殺を図る赤い服の女性に、「寂しくない?」と道連れにされそうになる。何とか手を振り払うと、セジンの目の前でその女性は地下鉄に轢き殺された。以来ショックで仕事を休み、自室にひきこもるようになる。そして、その夜も9時56分になると照明が一斉に消え、セジンの見ている前で、アパートの住人が飛び降り自殺した。
 セジンは警察に、照明と連続死には関係があると訴えるが、反対に覗き見の容疑者として注意をされてしまう。そんな中、アパートに暮らす車椅子の少女ユヨンと知り合い、10時前に照明を消さないように忠告する。が、アパートの住人は迷惑がるばかりであった。
 その後も、エレベーターでの墜落死、若妻の薬物注射による怪死、風呂場での溺死などが続き、刑事ヤン・ソンシクが調査を始める。共通点として浮かんだのは、被害者たちがある部屋の鍵を持っているということだった……。


 キーワードとして、「ひきこもり」「いじめ」などの話題が織り込まれながら、連続殺人事件のようにも見え、何かの呪いのようにも見え、ミステリーの謎を追うような形でドラマは展開していく。
 そして、隠されていた秘密が明らかになったとき、“真犯人”が浮かび上がってくる(ミステリー好きには、ちょっと先読み出来てしまうのが難点か)。

 そういう点では、『ボイス』のような恐怖というか恐さは薄れているので、その趣きを期待するとやや外すことになる。
 しかし鑑賞後には、逆にもっとリアルな、都会特有の“隣人”の怖さに背筋がぞっとしてしまう、そういう感覚のホラーだ。

 あ、秘密が明かされると言っても、例えば時間の謎解きはされるが、ある意味で肝心のなぜ照明が消えるのか、消されなければならないのかは分からないままだなぁ。
 まぁホラー映画なんで、そのままでも文句を言う筋合いではないが。

 あと、笛木優子の演じた赤い服の女性。私的には地下鉄の場面が一番怖かったりしたが、彼女はなんで飛込み自殺したんだろう。これも追求するのは野暮かもしれないが、ラストに関わってくるだけに(と書いてもネタバレにはならないと思う)、かなり気になる。裏設定は用意されているのだろうけど。

 子どもを切望する若夫婦の葛藤を描いた『エンジェル・スノー』や、スパイの悲恋もの『二重スパイ』での好演が印象的だったコ・ユソンの、5年振りの女優復帰作でもあるだけあって、主人公の寂しく孤独な(孤立した)姿はぴたりとはまっていた。

 本作がスクリーンデビューとなるパク・ハソンも今後が楽しみな女優だが、話的には役柄として今ひとつ活かしきれていないのが、もったいなかった。記憶がなくなったことをもう少し効果的に利用できないものだろうか。

 強烈な押しはないものの、いわゆる霊やゾンビ等を含めた人と人との関わりから生じる恐怖ではなく、「空間で起こる断絶、さびしさ、疎外感から派生する恐怖」(by監督)を描いた作品として、韓国系ホラーが好きな人は見ても損はないだろうと思う。

アパートメント』APARTMENT

【製作年】2006年、韓国
【制作】トイレット・ピクチャーズ アンズ・ワールド
【配給】トルネード・フィルム+ハピネット
【監督】アン・ビョンギ
【原作】カン・プル『アパート』
【脚本】アン・ビョンギ、イ・ソヨン、チョ・ムサン
【撮影】ユン・ミョンシク
【音楽】オ・ポンジュン
【出演】コ・ソヨン(オ・セジン)、カン・ソンジン(刑事ヤン・ソンシク)、チャン・ヒジン(車椅子の少女ユヨン)、パク・ハソン(女子高生ジョンホン)、笛木優子/ユミン(飛込み自殺した赤い服の女キム) ほか

公式サイト
http://www.apartment-movie.com/



DVD『ボイス』

DVD『友引忌』

DVD『コックリさん』

DVD『エンジェル・
スノー』





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最終更新日  2007.06.08 15:56:25
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